宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/12/26 11:11 更新 太陽風は低速になり、磁気圏は穏やかです。太陽活動の新しい11年周期が見えて来た様です。 担当 篠原 太陽は今日も無黒点で、穏やかな日が続いています。 その中で、新しい11年の活動周期が見えてきたらしいという話を聞きましたので、 調べてみました。 今日、1枚目に掲載している動画を見てください。 これは、2週間ほど前の太陽面の磁場分布の様子です(SOHOによる)。 磁場は、N極が白に、S極が黒に色付けされています。 写真の下の方(太陽の赤道近く)に現れる大きな領域は、大きな黒点群となった978群です。 一方、写真の上側(北半球側)に、磁場の強い小さな領域が2つ現れています。 この2つの領域の極性の順番に注目してください。 上側の領域は[白黒]に、下側の領域は[黒白]に並んでいます。 この磁場の順番は、11年の太陽活動周期ごとに決まっています。 これまでの11年間は、太陽の北半球では[黒白]の順だったのですが、 次の11年間はこの反対、[白黒]に並ぶ予定です。 どうやら、太陽面の北半球の高緯度側に出現した小さな領域(2つの上側の領域)は、 新しい活動周期の磁場極性を示している様なのです。 一方、低緯度側(下側)の領域は、まだ前の周期の磁場極性を示しています。 ちょうど今、太陽の内部で周期の切り替わりが起こっている様です。 ちなみに、大きな978黒点群は[白黒]の順番になっていますが、 これは、この黒点群が南半球に現れたためです。 南半球では、磁場の極性は北半球と逆の順番に並びます。 次の周期の南半球の極性は、[黒白]の順番です。 まだ、切り替わりは始まったばかりの様です。 今後のSOHOの磁場写真に注目してください。 やがて、黒点群も高緯度側に現れる様になります。 さて、太陽風は更に速度が下がって、340km/秒に落ちました。 一気に低速太陽風に変わっています。 この移り変わりは、前周期よりも早まっています。 太陽風がおとなしくなったので、磁気圏は一層静かになっています。 AE指数にはほとんど変化が見えなくなっていますし、シベリアも平らになっています。 この静かな状態は、10日以上にわたって続きそうです。 放射線帯高エネルギー電子は、ゆっくりと下がっています。 青線のGOES11が、10000の線を切るくらいになっています。 太陽は無黒点で、とても穏やかです。 SOHOによる、太陽面の磁場分布。ふたつの小さな領域の磁場極性が、逆転している。 (c) SOHO (ESA & NASA), 宇宙天気ニュース(動画加工) 上の動画の時の、SOHO衛星EIT 195の写真。磁場の強い領域が、明るく光って見えています。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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