宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:46)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/21 --- ---
12/20 --- ---
12/19 04:00 C1.7

黒点 12/21 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:40 686 +0.1
-2 h 690 +0.3
-4 h 715 -0.1
-6 h 715 -0.9
-8 h 690 +2.3
-10 h 709 +1.2
-12 h 686 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -12 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -19 -/ -
-12 h -20 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
12/21 0.5 2x10^4
12/20 0.4 2x10^4
12/19 0.5 1x10^4
12/18 0.5 1x10^3
12/17 0.5 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/16 13:08 太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/17 12:56 太陽風に変化が見えています。これから高速の太陽風がやってくる様です。
2007/12/18 12:32 600km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏も活発に活動しています。978黒点群が没しつつあります。
2007/12/19 09:57 太陽風の速度は、700km/秒に上がっています。オーロラも活動的です。978黒点群は没して行きました。
2007/12/20 10:11 600km/秒前後の高速太陽風が続いています。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
最新のニュース

2007/12/21 13:46 更新
太陽風の速度が上昇して、700km/秒を回復しています。

担当 篠原

今日は冬至です。
地上の冬はこれからが本番ですが、太陽は折り返しを迎えています。
北極圏のオーロラ観望も、夜が次第に短くなって行きます。

今日1枚めの写真は、SOHO LASCO C3カメラによる今日の太陽方向の星空です。
冬の太陽の後ろには、夏の星空が見えています。
写真の左半分を上から下に、夏の天の川が流れています。

太陽の左に明るく見えるのは木星、左下に見えるのは水星です。
こちらは季節とは関係ありません。


太陽風の速度は再び上昇し、700km/秒台を回復しました。
速度の上昇は21日に入った頃(世界時20日15時頃)から始まり、
700km/秒台に上がって、半日ほど経っています。

速度が上がる時には、太陽風の磁場強度も強まって、磁気圏が乱れやすくなります。
今回も、再上昇した辺りでオーロラ活動が活発化して、
500〜1000nTの中規模活動が発生しました。

速度が上がりきった後はやや落ち着いて、300nTくらいの中規模変動が続いています。


高速風領域は、ほぼ中間点に達しています。
これからは後半戦です。
前周期の変化を見ると、明後日くらいまでは600km/秒台のかなり高い速度が続いて、
下がり始めるのは24日からになりそうです。

SOHO EIT195の太陽写真では、
大きく広がっていたコロナホールも、次第に西側に隠れて行っています。
この、最後に見えている部分からの高速風が、これから地球にやってくるのです。

オーロラ活動も、もう2日くらいは活発に続きそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、両衛星が10,000のレベルに達しました。
しかし、その後の活発な磁気圏活動で、一時的に数を減らしている様です。
高速風が続いていますから、今後、再び上昇すると思われますので、
衛星の運用などでは引き続き注意が必要でしょう。

太陽は無黒点で穏やかです。
X線のレベルも下がりきって、978黒点群の影響が届かなくなった様です。





SOHO LASCO C3カメラの写真。左側の背景に夏の天の川が流れています。明るい星は、上が木星、下が水星です。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。