宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:57)
今日、C1.7の小規模フレアが発生しました。
太陽風が非常に高速です。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/19 04:00 C1.7
12/18 21:59 C2.1
12/17 15:46 C2.3

黒点 12/19 (NOAA)
磁場 フレア
0978 4 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:49 695 +0.6
-2 h 681 -0.5
-4 h 682 -1.9
-6 h 650 -0.1
-8 h 668 -1.5
-10 h 657 -1.3
-12 h 623 -0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -20 -/ -
-2 h -22 -/ -
-4 h -21 -/ -
-6 h -23 -/ -
-8 h -22 -/ -
-10 h -21 -/ -
-12 h -24 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
12/19 0.5 1x10^4
12/18 0.5 1x10^3
12/17 0.5 1x10^3
12/16 0.7 1x10^3
12/15 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/14 13:55 C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。
2007/12/15 11:22 やや高速の太陽風が続いています(460km/秒)。大きなコロナホールが見えています。
2007/12/16 13:08 太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/17 12:56 太陽風に変化が見えています。これから高速の太陽風がやってくる様です。
2007/12/18 12:32 600km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏も活発に活動しています。978黒点群が没しつつあります。
最新のニュース

2007/12/19 09:57 更新
太陽風の速度は、700km/秒に上がっています。オーロラも活動的です。978黒点群は没して行きました。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
その影響で、磁気圏では活発なオーロラ活動が続いています。

今日に入って、太陽風の速度は、もう一段高速になりました。
昨日の600km/秒から、現在は700km/秒にまで上がっています。
太陽風は、かなり高速の状態です。

一方、磁場強度は、多少弱まりの傾向を見せています。
5nTをやや超えるくらいのレベルから、現在は4nTくらいに下がっている様です。
高速風領域の中盤に入っていることを示しているのでしょう。


磁気圏では、オーロラが活発に発生しています。
AE指数を見ると、1000nTに達する活動が一度見られ、
その他の時間帯でも、300〜600nTの中小規模の変動が終日発生していました。
活発な変動は、シベリアでも観測されています。

昨夜は、アラスカのライブカメラで、きれいなオーロラの姿を見ることができました。
引き続き今夜も期待できますので、ぜひご覧下さい。


今回の高速太陽風は、まだまだ中盤にさしかかったところです。
SOHO EIT195の太陽写真では、
コロナホールの後半部がようやく太陽の中心に達しています。
前周期の変化を参考にすると、高速風は24日くらいまで続きそうです。
その間、磁気圏も活発な状態が続くでしょう。


高速風の影響で、放射線帯高エネルギー電子が一気に増加しています。
青線のGOES11で、警戒レベルの10,000に達しています。
もうひとつのGOES12(赤線)も、やがて警戒レベルを超えるでしょう。
衛星の運用では、これからしばらく障害が発生しやすくなります。

太陽では、978黒点群が西へ没して行きました。
最後に、C2クラスの小規模フレアを2回起こしました。
X線のグラフにはまだ強度が残っていますが、
この後はレベルも下がって、穏やかな太陽に戻るでしょう。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。