宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:11)
昨日、C1.7の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/20 --- ---
12/19 04:00 C1.7
12/18 21:59 C2.1

黒点 12/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:04 580 +1.0
-2 h 587 +1.9
-4 h 607 +0.4
-6 h 589 +0.1
-8 h 580 -0.9
-10 h 598 +1.4
-12 h 616 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -13 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
12/20 0.4 2x10^4
12/19 0.5 1x10^4
12/18 0.5 1x10^3
12/17 0.5 1x10^3
12/16 0.7 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/15 11:22 やや高速の太陽風が続いています(460km/秒)。大きなコロナホールが見えています。
2007/12/16 13:08 太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/17 12:56 太陽風に変化が見えています。これから高速の太陽風がやってくる様です。
2007/12/18 12:32 600km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏も活発に活動しています。978黒点群が没しつつあります。
2007/12/19 09:57 太陽風の速度は、700km/秒に上がっています。オーロラも活動的です。978黒点群は没して行きました。
最新のニュース

2007/12/20 10:11 更新
600km/秒前後の高速太陽風が続いています。放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
昨日の700km/秒から、太陽風の速度はゆっくりと下がっています。
現在は550〜600km/秒です。
ACEの図では、ずいぶん下がったように見えますが、
27日周期の図で速度の変化を見て下さい。
まだまだ高いレベルで高速風が続いています。

太陽風の磁場強度は、5nTと通常のレベルを保っています。
ただ、南北成分(赤線)は小幅になっていて、0nTの付近を小さく揺れているだけです。
恐らくそのためでしょう、磁気圏の活動は全体的に小さくなっています。
昨日のAE指数は、300nTの小規模変動が続くだけとなっています。
それでも、アラスカのライブカメラでは、きれいなオーロラが見えていたようです。

シベリア磁場データを見ると、
この3日間のオーロラ活動の規模の移り変わりがよく分かります。
高速風到来直後の17日が最も激しく、その後次第に規模が小さくなっています。


SOHO EIT195では、太陽の南半球に大きく広がるコロナホールが、
次第に西側に移動しています。
地球へ影響を及ぼすのは、低緯度側(赤道に近い部分)のコロナホールです。
これが西側へ移動して行くと、高速の太陽風も終わりへと向かうことになります。

27日周期の図で考えると、現在は高速風帯の中盤と考えられます。
この後も、速度が上がったり下がったりしながら、24日くらいまで高速風が続くでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加を続けています。
GOES11に続いて、GOES12もほぼ警戒レベルに達しています。
この後も、更に増加しそうです。
衛星の運用では注意が必要な状況になっています。

太陽では、978黒点群が没して、見えなくなってしまいました。
上空からのX線の放射も届かなくなったようで、
X線のグラフが急にレベルを低下させています。
太陽は穏やかです。





SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。