宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:08)
今日、C1.3の小規模フレアが発生しました。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/16 12:48 C1.3
12/15 --- ---
12/14 06:32 C1.6

黒点 12/16 (NOAA)
磁場 フレア
0978 29 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:02 387 +0.8
-2 h 388 -1.1
-4 h 395 +0.9
-6 h 391 -0.9
-8 h 395 -0.0
-10 h 405 -0.1
-12 h 413 -0.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
13:30 -12 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -14 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^2
12/16 0.4 1x10^3
12/15 0.6 2x10^3
12/14 0.6 2x10^3
12/13 0.6 1x10^3
12/12 0.6 4x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/11 10:24 高速の太陽風が始まりました。速度が550km/秒に高まっています。978黒点群も大きな姿を見せています。
2007/12/12 10:24 太陽風は650km/秒まで上昇し、高速状態が続いています。オーロラも活動的です。
2007/12/13 12:54 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。
2007/12/14 13:55 C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。
2007/12/15 11:22 やや高速の太陽風が続いています(460km/秒)。大きなコロナホールが見えています。
最新のニュース

2007/12/16 13:08 更新
太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。

担当 篠原

SOHO衛星のLASCO C3カメラで、木星と水星が一緒に見えています。
写真の左に見える明るい星が木星で、太陽のすぐ右下に見える星が水星です。
2つの星は21日くらいに一番近づくそうです。
SOHO衛星の、天体望遠鏡的な楽しみ方です。


太陽風はゆっくりと速度を下げ、現在、380km/秒まで下がりました。
通常の速度にもどったところです。
磁場強度は3nTに弱まったままで、穏やかな太陽風になりました。

このため、磁気圏のオーロラ活動はとても静かです。
AE指数、シベリア磁場データにはほとんど変化が見えていません。


この穏やかな状態は、今日いっぱい続くでしょう。
そして、明日か明後日くらいから、高速の太陽風が再びやって来ます。
27日周期の図を見てください。
前周期の、11月20,21日に始まった高速風の回帰です。

発生源となるコロナホールは、SOHO EIT295で、太陽の南側に大きく広がっています。
その先端(右端)は、太陽の中心を通り過ぎ、西側(右側)に移動しています。
地球へ影響が及び始める目安の位置に間もなく達しそうです。

今度の高速太陽風は、1週間にわたって続きそうです。
活発なオーロラも、同程度続くと予想されます。
オーロラのライブカメラでぜひ楽しんでください。
特に、高速風の立ち上がり頃が狙い目です。
また、月がだんだん明るくなるので、雪景色の中のオーロラ観望となるでしょう。


太陽では、978黒点群の活動度は下がって来ている様です。
X線では、Bクラスの変化を続けていますが、Cクラスからは離れて来ました。
今後は、小規模フレアを起こす程度でしょう。


[ 追伸 ]
と書いたところで、C1.2の小さな小規模フレアが発生しました。
X線グラフの最後の跳ね上がりです。



SOHO衛星LASCO C3カメラに、木星(左の明るい星)と水星(太陽近くの明るい星)が見えています。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。