宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/12/16 13:08 更新 太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。 担当 篠原 SOHO衛星のLASCO C3カメラで、木星と水星が一緒に見えています。 写真の左に見える明るい星が木星で、太陽のすぐ右下に見える星が水星です。 2つの星は21日くらいに一番近づくそうです。 SOHO衛星の、天体望遠鏡的な楽しみ方です。 太陽風はゆっくりと速度を下げ、現在、380km/秒まで下がりました。 通常の速度にもどったところです。 磁場強度は3nTに弱まったままで、穏やかな太陽風になりました。 このため、磁気圏のオーロラ活動はとても静かです。 AE指数、シベリア磁場データにはほとんど変化が見えていません。 この穏やかな状態は、今日いっぱい続くでしょう。 そして、明日か明後日くらいから、高速の太陽風が再びやって来ます。 27日周期の図を見てください。 前周期の、11月20,21日に始まった高速風の回帰です。 発生源となるコロナホールは、SOHO EIT295で、太陽の南側に大きく広がっています。 その先端(右端)は、太陽の中心を通り過ぎ、西側(右側)に移動しています。 地球へ影響が及び始める目安の位置に間もなく達しそうです。 今度の高速太陽風は、1週間にわたって続きそうです。 活発なオーロラも、同程度続くと予想されます。 オーロラのライブカメラでぜひ楽しんでください。 特に、高速風の立ち上がり頃が狙い目です。 また、月がだんだん明るくなるので、雪景色の中のオーロラ観望となるでしょう。 太陽では、978黒点群の活動度は下がって来ている様です。 X線では、Bクラスの変化を続けていますが、Cクラスからは離れて来ました。 今後は、小規模フレアを起こす程度でしょう。 [ 追伸 ] と書いたところで、C1.2の小さな小規模フレアが発生しました。 X線グラフの最後の跳ね上がりです。 SOHO衛星LASCO C3カメラに、木星(左の明るい星)と水星(太陽近くの明るい星)が見えています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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