宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:32)
昨日、C2.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/18 --- ---
12/17 15:46 C2.3
12/16 12:48 C1.3

黒点 12/18 (NOAA)
磁場 フレア
0978 4 β C2

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:18 596 -1.5
-2 h 609 +0.2
-4 h 590 -2.3
-6 h 587 +2.6
-8 h 581 +1.9
-10 h 585 +0.2
-12 h 595 -2.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -16 -/ -
-2 h -17 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -19 -/ -
-12 h -22 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^1
12/18 0.5 1x10^2
12/17 0.5 1x10^3
12/16 0.7 1x10^3
12/15 0.6 2x10^3
12/14 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/13 12:54 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。
2007/12/14 13:55 C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。
2007/12/15 11:22 やや高速の太陽風が続いています(460km/秒)。大きなコロナホールが見えています。
2007/12/16 13:08 太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/17 12:56 太陽風に変化が見えています。これから高速の太陽風がやってくる様です。
最新のニュース

2007/12/18 12:32 更新
600km/秒の高速太陽風がやって来ました。磁気圏も活発に活動しています。978黒点群が没しつつあります。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度が上昇を始め、
速度600km/秒の高速太陽風がやって来ました。
速度が上がりきったのは、17日20時(17日11時)頃です。
それとともに磁場強度は下がり、現在は5nTに下がっています。

速度が上がって、磁気圏がかなり活動的になっています。
オーロラの活動度を示すAE指数では、
1000nTに達する活発なオーロラ活動が3回ほど観測されています。
北極圏ではきれいなオーロラを観望することができたのではないでしょうか。

磁気圏活動は、現在も活発な状態を保っています。
AE指数では、500nTくらいの変動が続いています。
速度が600km/秒台と高めで、磁場強度も5nTのレベルを保っています。
更に、太陽風磁場が南寄りになっているので、
小、中規模のオーロラ活動がしばらく続きそうです。


SOHO EIT195の太陽写真を見てください。
コロナホールは、太陽の南側に大きく広がっています。
まだまだ、高速風は始まったばかりです。
27日周期の図で、前周期に長い期間高速風が続いたように、
今周期も12月23-24日くらいまで、高速の太陽風が続くと予想されます。


放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏活動の影響で大きく数を減らしています。
今後、増加を始めると思われますので、注意が必要です。
27日周期の図から、前周期の変化を参考にするとよいのですが、
この後も磁気圏がたびたび活動的になるでしょうから、
高エネルギー電子も、増えたり、減ったりと、変化を繰り返すことになると思います。

太陽では、978黒点群が西に没しつつあります。
姿が見えるのも、今日まででしょう。
X線のグラフは、高めのレベルを続けていましたが、
黒点群が没するとともに、弱まって行くでしょう。
後に続く黒点は見られず、太陽は穏やかになります。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。