宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/12/17 12:56 更新 太陽風に変化が見えています。これから高速の太陽風がやってくる様です。 担当 篠原 いよいよ高速の太陽風がやってくる様です。 17日11時(世界時17日2時)頃から、太陽風のデータが急に変化しています。 磁場強度は10nTに強まり、プラズマの密度は30個/cm^3に増えています。 高速風の始まりでよく見られる変化です。 速度にも変化は見えていますが、まだ小さなものです。 360km/秒から通常レベルの410km/秒に戻った程度です。 本格的な速度の上昇はまだこれからです。 今のところ、太陽風磁場の南北成分は、プラスの北向きで変化しています。 このため、目立ったオーロラ活動にはつながっていません。 この後、磁場が南向きに反転するようだと、オーロラの活動度は一気に高まります。 やがて速度が上がりますので、両方が重なれば、 なかなか活発なオーロラを起こすようになるでしょう。 SOHO EIT195の太陽写真を見てください。 コロナホールが太陽の南側に大きく広がっています。 先頭(右端)が、地球への影響開始位置に達しているのに対し、 最後尾(左端)はまだ東半球の半分くらいです。 前周期同様、高速の太陽風は1週間くらい続くことになるでしょう。 その間は、オーロラ活動も活発になりやすい状態が続きます。 これからしばらく、アラスカのライブカメラに注目してみてはどうでしょうか。 最終的なオーロラの発生条件は、磁場が南寄りになることです。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在は穏やかなレベルを推移しています。 高速風の中盤以降、一気に増加しますので、注意してください。 太陽では、978黒点群がゆっくりと西の端に近づいています。 昨日のニュースの最中にC1の小さな小規模フレアを起こしただけで、以後は穏やかです。 現在は、小規模フレアを起こすくらいでしょう。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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