宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:56)
昨日、C1.3の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/17 --- ---
12/16 12:48 C1.3
12/15 --- ---

黒点 12/17 (NOAA)
磁場 フレア
0978 18 βγ ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:49 406 +3.1
-2 h 357 +2.7
-4 h 359 +2.6
-6 h 364 -1.2
-8 h 361 -2.9
-10 h 358 -0.4
-12 h 362 -1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -5 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -12 -/ -
-6 h -13 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^2
12/17 0.5 1x10^3
12/16 0.7 1x10^3
12/15 0.6 2x10^3
12/14 0.6 2x10^3
12/13 0.6 1x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/12 10:24 太陽風は650km/秒まで上昇し、高速状態が続いています。オーロラも活動的です。
2007/12/13 12:54 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。
2007/12/14 13:55 C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。
2007/12/15 11:22 やや高速の太陽風が続いています(460km/秒)。大きなコロナホールが見えています。
2007/12/16 13:08 太陽風は通常の状態に戻りました。明日以降、次の高速太陽風がやって来るでしょう。
最新のニュース

2007/12/17 12:56 更新
太陽風に変化が見えています。これから高速の太陽風がやってくる様です。

担当 篠原

いよいよ高速の太陽風がやってくる様です。
17日11時(世界時17日2時)頃から、太陽風のデータが急に変化しています。
磁場強度は10nTに強まり、プラズマの密度は30個/cm^3に増えています。
高速風の始まりでよく見られる変化です。

速度にも変化は見えていますが、まだ小さなものです。
360km/秒から通常レベルの410km/秒に戻った程度です。
本格的な速度の上昇はまだこれからです。


今のところ、太陽風磁場の南北成分は、プラスの北向きで変化しています。
このため、目立ったオーロラ活動にはつながっていません。
この後、磁場が南向きに反転するようだと、オーロラの活動度は一気に高まります。
やがて速度が上がりますので、両方が重なれば、
なかなか活発なオーロラを起こすようになるでしょう。

SOHO EIT195の太陽写真を見てください。
コロナホールが太陽の南側に大きく広がっています。
先頭(右端)が、地球への影響開始位置に達しているのに対し、
最後尾(左端)はまだ東半球の半分くらいです。
前周期同様、高速の太陽風は1週間くらい続くことになるでしょう。

その間は、オーロラ活動も活発になりやすい状態が続きます。
これからしばらく、アラスカのライブカメラに注目してみてはどうでしょうか。
最終的なオーロラの発生条件は、磁場が南寄りになることです。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在は穏やかなレベルを推移しています。
高速風の中盤以降、一気に増加しますので、注意してください。

太陽では、978黒点群がゆっくりと西の端に近づいています。
昨日のニュースの最中にC1の小さな小規模フレアを起こしただけで、以後は穏やかです。
現在は、小規模フレアを起こすくらいでしょう。




SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。