宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:22)
昨日、C1.6の小規模フレアが発生しています。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/15 --- ---
12/14 06:32 C1.6
12/13 18:56 C4.5
18:20 C1.9

黒点 12/15 (NOAA)
磁場 フレア
0978 25 β C5

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:15 465 +0.5
-2 h 467 +0.1
-4 h 482 +0.6
-6 h 478 -0.2
-8 h 486 +0.7
-10 h 487 +0.6
-12 h 483 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -12 -/ -
-2 h -13 -/ -
-4 h -13 -/ -
-6 h -12 -/ -
-8 h -12 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
12/15 0.4 2x10^3
12/14 0.6 2x10^3
12/13 0.6 1x10^3
12/12 0.6 4x10^2
12/11 0.6 6x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/10 12:44 低速の太陽風が続いています。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/11 10:24 高速の太陽風が始まりました。速度が550km/秒に高まっています。978黒点群も大きな姿を見せています。
2007/12/12 10:24 太陽風は650km/秒まで上昇し、高速状態が続いています。オーロラも活動的です。
2007/12/13 12:54 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。
2007/12/14 13:55 C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。
最新のニュース

2007/12/15 11:22 更新
やや高速の太陽風が続いています(460km/秒)。大きなコロナホールが見えています。

担当 篠原

太陽風は、やや高速の状態が続いています。
昨日500km/秒を割りましたが、その後もそれほど速度が下がらず、
現在も460km/秒とやや高めの速度が続いています。
磁場強度は3nTに弱まったままです。

磁気圏活動は、概ね穏やかです。
AE指数で300nTの小規模の変化がひとつ見えていますが、その他は変化がありません。
太陽風の速度はある程度あるのですが、
磁場が弱まっているので、目立った南向きになることがないためでしょう。


この後も、明日にかけては基本的に穏やかな状態が続くでしょう。
太陽風の速度は、ゆっくりと下がって行くと思われます。

一旦、通常の速度レベルに戻って、
17日か18日から再び高速太陽風がやって来ると予想しています。
高速風の発生源であるコロナホールは、
SOHO EIT195の写真で、太陽の南半球側に大きく広がっています。
これだけ大きく広がったコロナホールを見るのは、久しぶりです。
ただ、高緯度側に広がっているので、
地球へ向けてどの程度高速風がやってくるのかは注目されます。


太陽では、978黒点群が大きな姿を見せています。
規模は縮小の方向に向かっている様です。
黒点の数、面積が減り、磁場の複雑さもβに下がっています。

ただし、X線のグラフでは、Cに届くか届かないかというレベルの、
小規模のフレア活動を起こし続けています。
引き続き、小中規模のフレアを起こす可能性は残っているようです。
このまま弱まって行くのか、活動を続けるのか、こちらも注目です。



SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。