宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (13:55)
今日、C1.6の小規模フレアが発生しました。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/14 06:32 C1.6
12/13 18:56 C4.5
18:20 C1.9
12/12 --- ---

黒点 12/14 (NOAA)
磁場 フレア
0978 29 βγδ C5

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
13:48 492 +0.2
-2 h 491 +0.4
-4 h 503 +0.2
-6 h 497 +0.9
-8 h 525 +1.2
-10 h 543 +0.5
-12 h 550 +1.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:59 -12 -13/ 4
-2 h -12 -10/ 3
-4 h -12 -11/ 2
-6 h -12 -12/ 6
-8 h -13 -14/ 5
-10 h -12 -12/ 4
-12 h -14 -13/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^3
12/14 0.6 2x10^3
12/13 0.6 1x10^3
12/12 0.6 4x10^2
12/11 0.6 6x10^2
12/10 0.7 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/ 9 11:06 新しい黒点群が出現しました。太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は静穏です。
2007/12/10 12:44 低速の太陽風が続いています。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/11 10:24 高速の太陽風が始まりました。速度が550km/秒に高まっています。978黒点群も大きな姿を見せています。
2007/12/12 10:24 太陽風は650km/秒まで上昇し、高速状態が続いています。オーロラも活動的です。
2007/12/13 12:54 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。
最新のニュース

2007/12/14 13:55 更新
C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。

担当 篠原

978黒点群が発達を続けています。
黒点群としての規模が大きくなり、磁場の複雑さも増しています。
現在、磁場構造の分類としては、βγδと3つも並んでいます。

小規模ですが、フレア活動も見られるようになっています。
昨夕、13日19時(世界時13日10時)に、C4.5の小規模フレアを起こし、
その後も、C1の小さな小規模フレアを起こしています。

引き続き、小規模から中規模のフレアを起こす可能性があるそうです。
しばらく978黒点群に注目してください。


太陽風は、ゆっくりと速度が下がってきています。
今朝に入って、500km/秒を割るようになりました。
磁場強度も、3nTに弱まっています。
従って、高速風領域は終盤を迎えていると思われます。
この後も、速度は下がり続け、明日には通常の速度に戻るでしょう。

太陽風が穏やかになってきたので、磁気圏活動も穏やかになっています。
シベリア磁場データを見てください。3日前は活発な変化が見えていましたが、
一昨日、昨日と、変化が日増しに小幅になっています。


太陽風が一旦落ち着いた後、次の高速風が17日頃からやってきます。
発生源のコロナホールが、今回かなり広がってきました。
SOHO EIT195で、最新と27日前の太陽コロナを比較してください。

画像処理の関係で、色の濃さが少し違っている様ですが、
南東側(左下側)のコロナホールを見ると、濃い部分がより大きく広がっています。

緯度が高い領域ですので、これが地球にどのような影響をもたらすのかはっきりしませんが、
太陽風が前周期からどの様に変わるのか、興味が持たれます。

前周期の太陽風はは、速度が増減しながら1週間に渡って高速状態が続きました。
今回も同程度の高速風はやって来るでしょう。
そして、活発なオーロラ活動も同程度続くことになるでしょう。


放射線帯高エネルギー電子は、1000のレベルで増加が止まっています。
今回は大きな乱れにはなりませんでした。





SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/14 00:12 UT

11/17 00:00 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。