宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/12/14 13:55 更新 C4.5の小規模フレアが起こりました。高速太陽風は終わりに近づいています。 担当 篠原 978黒点群が発達を続けています。 黒点群としての規模が大きくなり、磁場の複雑さも増しています。 現在、磁場構造の分類としては、βγδと3つも並んでいます。 小規模ですが、フレア活動も見られるようになっています。 昨夕、13日19時(世界時13日10時)に、C4.5の小規模フレアを起こし、 その後も、C1の小さな小規模フレアを起こしています。 引き続き、小規模から中規模のフレアを起こす可能性があるそうです。 しばらく978黒点群に注目してください。 太陽風は、ゆっくりと速度が下がってきています。 今朝に入って、500km/秒を割るようになりました。 磁場強度も、3nTに弱まっています。 従って、高速風領域は終盤を迎えていると思われます。 この後も、速度は下がり続け、明日には通常の速度に戻るでしょう。 太陽風が穏やかになってきたので、磁気圏活動も穏やかになっています。 シベリア磁場データを見てください。3日前は活発な変化が見えていましたが、 一昨日、昨日と、変化が日増しに小幅になっています。 太陽風が一旦落ち着いた後、次の高速風が17日頃からやってきます。 発生源のコロナホールが、今回かなり広がってきました。 SOHO EIT195で、最新と27日前の太陽コロナを比較してください。 画像処理の関係で、色の濃さが少し違っている様ですが、 南東側(左下側)のコロナホールを見ると、濃い部分がより大きく広がっています。 緯度が高い領域ですので、これが地球にどのような影響をもたらすのかはっきりしませんが、 太陽風が前周期からどの様に変わるのか、興味が持たれます。 前周期の太陽風はは、速度が増減しながら1週間に渡って高速状態が続きました。 今回も同程度の高速風はやって来るでしょう。 そして、活発なオーロラ活動も同程度続くことになるでしょう。 放射線帯高エネルギー電子は、1000のレベルで増加が止まっています。 今回は大きな乱れにはなりませんでした。 SOHO衛星のEIT195カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|