宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:54)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/13 --- ---
12/12 --- ---
12/11 --- ---

黒点 12/13 (NOAA)
磁場 フレア
0978 29 βγ ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:48 553 -1.7
-2 h 555 -0.1
-4 h 562 -0.4
-6 h 570 -0.8
-8 h 589 +0.3
-10 h 600 +2.1
-12 h 596 +1.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:59 -17 -9/ 6
-2 h -18 -7/ 9
-4 h -17 -12/ 5
-6 h -15 -17/ 4
-8 h -13 -16/ 5
-10 h -14 -14/ 3
-12 h -15 -14/ 7

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^2
12/13 0.6 9x10^2
12/12 0.6 4x10^2
12/11 0.6 6x10^2
12/10 0.7 5x10^2
12/ 9 0.6 5x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/ 8 11:54 978黒点群の姿がよく見えるようになりました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2007/12/ 9 11:06 新しい黒点群が出現しました。太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は静穏です。
2007/12/10 12:44 低速の太陽風が続いています。これから高速太陽風がやって来るでしょう。
2007/12/11 10:24 高速の太陽風が始まりました。速度が550km/秒に高まっています。978黒点群も大きな姿を見せています。
2007/12/12 10:24 太陽風は650km/秒まで上昇し、高速状態が続いています。オーロラも活動的です。
最新のニュース

2007/12/13 12:54 更新
高速の太陽風が続いています(550km/秒)。磁気圏は比較的穏やかです。

担当 篠原

高速の太陽風が続いています。
速度としては、低下の傾向にあるようで、
昨日までは600km/秒台を保っていましたが、今朝に入って550km/秒に下がって来ています。

磁場強度は5nTを保っていて、まだ弱まってはいません。
このため、速度が本格的に下がるのは、もう少し先になるのではないかと思います。
27日周期の図を参考にすると、今日いっぱいは高い速度が続き、
速度の低下は明日に入ってからとなりそうです。


速度は高い状態が続いていますが、磁気圏の活動はそれほどでもありません。
AE指数では、中・小規模の変化がいくつか見える程度で、
特に、図の後半はかなり落ち着いています。
太陽風の磁場が、北寄り(赤線がプラス側)になっているためでしょう。

今後は、速度、磁場ともに穏やかになって行く傾向にありますので、
磁気圏の乱れも起こりにくくなります。


今後の予想ですが、太陽風の高速状態は明日(14日)くらいまでではないかと思います。
15,16日と一休みして、17日から次の高速風がやって来そうです。

SOHO EIT195の写真を見てください。
太陽の南東(左下)に、くさび状の鋭い形をしたコロナホールが見えています。
明日くらいにコロナホールが太陽の中心に達し、
その3日後、17日くらいに影響が地球にやって来ると予想できます。


放射線帯の高エネルギー電子は、増加はしていますが、1000のレベルまでで、
警戒域には達していません。
高速風も後半に入っていますので、今回はこれ以上大きく増えることはないでしょう。

太陽では、978黒点群が複雑な姿を見せています。
しかし、フレア活動は無く、太陽は穏やかな状態が続いています。

太陽観測衛星「ひので」のホームページで、
この黒点群の拡大写真が公開されています。
今日のニュースに縮小したものを掲載します。
しかし、オリジナルはもっと大きな写真ですので、ぜひリンク先の写真をクリックして、
オリジナルの迫力を楽しんでください。



ひのでが撮影した978黒点群。12月12日18時(世界時12日9時)。
(c) 国立天文台/JAXA


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。