宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/12/12 10:24 更新 太陽風は650km/秒まで上昇し、高速状態が続いています。オーロラも活動的です。 担当 篠原 978黒点群の形が日々変化しています。 今日も、左側に広がる細かい黒点群の位置が変わっている様です。 今日の1枚めの写真で、黒点群とその磁場分布を紹介します。 黒点は強い磁場を持っています。 その磁場は、N極とS極のペアになっています。 可視光で見ると黒い点が散らばっているだけですが、磁場で見ると2色に分かれるのです。 掲載の写真では、白がN極、黒がS極になっています。 このふたつの極が、複雑に入り組んで分布しているほど、 黒点群は大きなエネルギーを蓄えていると考えられます。 そのクラス分けが、現在の978群に付けられているβγという符号です。 磁場の複雑さとしては、更に上のδという符号もあります。 ただ、978群はフレア活動はほとんど起こしていません。 X線の強度は高まっていますが、Bクラスの中で変動している程度です。 今のところ、発生が予想されているのは、Cクラスの小規模フレアくらいです。 昨日のニュースの後、太陽風は速度が650km/秒まで上昇しました。 最高速としては、前回レベルにほぼ達したと言えます。 その後速度を下げましたが、600km/秒を前後していて、高速の太陽風が続いています。 磁場強度はここまで8nTと強まった状態を保っていましたが、 ACEの図の最新のところで5nTに下がっています。 磁場強度は既に山を越えたと思われます。 太陽風の速度が上昇したので、オーロラも活動的になっています。 AE指数では500nTの小さめの中規模変動が連続的に発生しています。 激しい変化ではありませんが、極域の空をにぎやかに彩ったのではないでしょうか。 現在も高速風が続いていますので、引き続きオーロラ活動が期待できます。 ただし、磁場強度は弱まって来たので、激しい活動は起こりにくくなっています。 この高速太陽風は、もう2〜3日くらい続くでしょう。 既に山は越えたと思われますので、今後は次第に速度が下がって行くことになるでしょう。 そして、次のコロナホールがSOHO EIT284の東側(左側)に見えています。 こちらの影響は、17日あたりからと予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、まだ目立った変化を起こしていません。 高速風が続いていますので、明日、明後日と注意が必要です。 SOHO MDIカメラによる、12日7時(世界時11日22時)の太陽黒点と磁場分布の写真。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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