宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:06)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 9 --- ---
12/ 8 --- ---
12/ 7 --- ---

黒点 12/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
0978 12 β ---
0979 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:08 301 -0.5
-2 h 297 -0.8
-4 h 293 +1.0
-6 h 285 -0.9
-8 h 291 +1.6
-10 h 288 +2.1
-12 h 286 +2.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -11 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^2
12/ 9 0.6 5x10^2
12/ 8 0.6 4x10^2
12/ 7 0.6 5x10^2
12/ 6 0.5 5x10^2
12/ 5 0.5 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/ 4 09:55 太陽風は一段と低速になっています(300km/秒)。磁気圏もたいへん穏やかです。
2007/12/ 5 10:23 太陽風に小規模の変化が始まっています。これから、400km/秒台まで上がりそうです。
2007/12/ 6 12:48 太陽風の速度は380km/秒まで上がりました。太陽の東からコロナホールが見えて来ました。
2007/12/ 7 12:43 978黒点群が上がって来ました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
2007/12/ 8 11:54 978黒点群の姿がよく見えるようになりました。太陽風は低速で、磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2007/12/ 9 11:06 更新
新しい黒点群が出現しました。太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽の西の端(右端)に、新しく979黒点群が出現しました。
規模は小さな黒点群です。
東側の978黒点群は、黒点が大きく見えていますが、
フレア活動は特に見られず、太陽は穏やかです。

このところ黒点群の出現が続いています。
いずれも、赤道側の発生ですので、
太陽活動の新しい周期の始まりを示すものではありませんが、
出現頻度の増加は興味が持たれるところです。


太陽風は速度が300km/秒でかなり低速の状態を保っています。
このため、磁気圏もとても静かで、
オーロラの活動を示すAE指数には全く変化がありません。
シベリアの磁場データも3日間真っ平らで、穏やかな日が続いていることが分かります。

一方、太陽風の磁場強度を見ると、
3nTと弱まっていたものが、5nTへ少し強まっています。
まだ目立った変化ではありませんが、
今後、高速の太陽風がやって来ることが予想されています。
その兆しかもしれませんので、この後の磁場強度の変化には注目してください。
更に10nTレベルへと上昇を続けるようなら、高速太陽風の始まりとなるでしょう。

単純に27日周期で予想すると、高速風の開始は明日(10日)になりそうです。
しかし、1日程度前後することは普通に見られることです。

その高速太陽風の発生源であるコロナホールは、
SOHO EIT284で太陽の中心に達しています。
今日も27日前の写真と比較してみましょう。
コロナホールは、広がり、暗さ、ともにはっきりと弱まっています。
高速風の規模は弱まっているかもしれません。

前周期の高速太陽風は、最高速度は700km/秒に達し、
500km/秒を超える風が4日ほど続きました。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

12/ 8 19:06 UT

11/11 19:06 UT


SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr


この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。