宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/12/ 9 11:06 更新 新しい黒点群が出現しました。太陽風は低速(300km/秒)で、磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽の西の端(右端)に、新しく979黒点群が出現しました。 規模は小さな黒点群です。 東側の978黒点群は、黒点が大きく見えていますが、 フレア活動は特に見られず、太陽は穏やかです。 このところ黒点群の出現が続いています。 いずれも、赤道側の発生ですので、 太陽活動の新しい周期の始まりを示すものではありませんが、 出現頻度の増加は興味が持たれるところです。 太陽風は速度が300km/秒でかなり低速の状態を保っています。 このため、磁気圏もとても静かで、 オーロラの活動を示すAE指数には全く変化がありません。 シベリアの磁場データも3日間真っ平らで、穏やかな日が続いていることが分かります。 一方、太陽風の磁場強度を見ると、 3nTと弱まっていたものが、5nTへ少し強まっています。 まだ目立った変化ではありませんが、 今後、高速の太陽風がやって来ることが予想されています。 その兆しかもしれませんので、この後の磁場強度の変化には注目してください。 更に10nTレベルへと上昇を続けるようなら、高速太陽風の始まりとなるでしょう。 単純に27日周期で予想すると、高速風の開始は明日(10日)になりそうです。 しかし、1日程度前後することは普通に見られることです。 その高速太陽風の発生源であるコロナホールは、 SOHO EIT284で太陽の中心に達しています。 今日も27日前の写真と比較してみましょう。 コロナホールは、広がり、暗さ、ともにはっきりと弱まっています。 高速風の規模は弱まっているかもしれません。 前周期の高速太陽風は、最高速度は700km/秒に達し、 500km/秒を超える風が4日ほど続きました。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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