宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:23)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 5 --- ---
12/ 4 --- ---
12/ 3 --- ---

黒点 12/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
0977 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:12 346 +1.8
-2 h 313 -2.1
-4 h 301 -1.7
-6 h 291 +2.2
-8 h 299 -0.5
-10 h 299 +1.9
-12 h 307 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -11 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -7 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -8 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -12 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
12/ 5 0.5 2x10^3
12/ 4 0.5 2x10^3
12/ 3 0.5 3x10^3
12/ 2 0.8 3x10^3
12/ 1 0.5 6x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/30 10:23 太陽風は次第に低速風に移行しています。磁気圏は概ね静穏です。
2007/12/ 1 09:34 速度340km/秒の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も穏やかです。
2007/12/ 2 15:00 低速で穏やかな太陽風が続いています。小さな黒点が見えています。
2007/12/ 3 12:48 太陽風は低速で(320km/秒)、磁場強度も小さくなっています。黒点群が2つになっています。
2007/12/ 4 09:55 太陽風は一段と低速になっています(300km/秒)。磁気圏もたいへん穏やかです。
最新のニュース

2007/12/ 5 10:23 更新
太陽風に小規模の変化が始まっています。これから、400km/秒台まで上がりそうです。

担当 篠原

太陽風に変化の兆しが見えています。
今朝になって、速度と磁場強度が上がり始めました。
速度は、300km/秒から350km/秒に上がり、磁場強度は2nTから6nTに上がっています。

まだ、速度が大きく上がるということはないと思います。
参考に、27日周期の図を見てください。
前周期の11月8-11日に見られていた小規模の太陽風の変動が、
回帰してきたのだと思われます。

速度は400km/秒台に回復し、磁場の変動によって、
オーロラ活動がいくらか活発になるかもしれません。


本格的な高速風の到来は、まだ5日ほど先です。
SOHO EIT284の太陽写真では、発生源のコロナホールは見えていません。
1日分ほど先回りしている、STEREO Behindの太陽写真を、参考のために掲載します。
これを見ると、コロナホールは太陽の東側に大きく広がっている様です。
明日か明後日には、SOHO EIT284の写真でも見えるようになるでしょう。


ここまでの磁気圏活動は概ね静穏です。
太陽風磁場の南向きに伴って、AE指数で300nTくらいの小さな変動がひとつ発生しています。
その他は、全く動きはありません。
太陽風の速度、磁場の上がり方次第ですが、
これから小規模の乱れが見られるのではないでしょうか。


太陽黒点は、977群がまだ残っています。
今日の写真では、2つの点としてはっきり見えています。
また、SOHO EIT284の写真で、太陽の東端が明るくなっていますから、
ここからまた新しい黒点群が上がって来るかもしれません。





STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。5日9時(世界時5日0時)
(c) NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。