宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:48)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 6 --- ---
12/ 5 --- ---
12/ 4 --- ---

黒点 12/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
0977 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:40 365 -1.0
-2 h 372 +0.9
-4 h 368 +0.3
-6 h 377 +1.0
-8 h 378 +1.8
-10 h 378 +3.0
-12 h 380 +0.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
12/ 6 0.5 5x10^2
12/ 5 0.5 2x10^3
12/ 4 0.5 2x10^3
12/ 3 0.5 3x10^3
12/ 2 0.8 3x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/12/ 1 09:34 速度340km/秒の穏やかな太陽風が続いています。磁気圏も穏やかです。
2007/12/ 2 15:00 低速で穏やかな太陽風が続いています。小さな黒点が見えています。
2007/12/ 3 12:48 太陽風は低速で(320km/秒)、磁場強度も小さくなっています。黒点群が2つになっています。
2007/12/ 4 09:55 太陽風は一段と低速になっています(300km/秒)。磁気圏もたいへん穏やかです。
2007/12/ 5 10:23 太陽風に小規模の変化が始まっています。これから、400km/秒台まで上がりそうです。
最新のニュース

2007/12/ 6 12:48 更新
太陽風の速度は380km/秒まで上がりました。太陽の東からコロナホールが見えて来ました。

担当 篠原

本日も更新が遅くなりました。
この冬の間は、月曜と木曜は昼過ぎに更新となります。
よろしくお願いします。


太陽風は、380km/秒まで速度が上がりました。
400km/秒台を回復するかと思いましたが、そこまでの上昇にはなりませんでした。
一方、磁場強度は、8nTくらいまで上がって、速度が上がりきった頃に3nTへと落ちています。
このため、速度の変化は一段落着いたと見ています。

27日周期の図によると、明日、明後日と、再び小さな乱れが発生するかもしれません。
あるいは、今周期は、今回の変化で終わりでしょうか。


太陽風の速度、磁場がやや高まりましたが、
磁場の南北成分は、もっぱら北寄りで推移しました。
このため磁気圏への影響は小さく、オーロラ活動はほとんど見られていません。
AE指数のグラフはとても静かです。

もっとも、南寄りになっていたとしても、
太陽風の変化がたいしたものではありませんので、
磁気圏の活動も小規模なものに留まっていたでしょう。


さて、SOHO EIT284の太陽写真でも、東側のコロナホールの影が見え始めました。

今日も、STEREOの写真を掲載します。
SOHOと比較すると、1日半くらい進んでいるような印象です。
こちらの写真では、コロナホールは三角形状の大きな姿を見せています。
今周期も、しっかりと高速の太陽風が地球までやって来そうです。

高速太陽風の始まりは、12月10日くらいからではないかと予想しています。


SOHO EIT284の太陽写真では、東側から明るい領域が上がって来ています。
この影響でしょう、GOESのX線のレベルが上昇しています。
ここまで上がったのは(と言っても、まだまだ低いですが)、8月末以来です。
黒点を伴った領域なのでしょうか。





STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。6日7時(世界時5日22時)
(c) NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。