宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/11/30 10:23 更新 太陽風は次第に低速風に移行しています。磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 太陽風は次第に低速風へ移行しています。 ACE衛星の観測によると、今朝、30日7時(世界時29日22時)までは、 太陽風の速度は約400km/秒を保っていました。 しかし、その後のデータ欠損の直後には、360km/秒へ下がっています。 まだ、変化としては小幅ですが、 今後、更に300km/秒台前半へと落ちて行く可能性があります。 27日周期の図を見てください。 今日にあたる11月3日から、11月8日まで、300km/秒前半の遅い太陽風が続いています。 これと同じ変化がやってくるかもしれません。 磁気圏は概ね静穏ですが、太陽風磁場南向きの影響で、 一時的にAE指数500nTくらいの小規模の活動が発生しています。 今後も、基本的に静穏に過ぎて行くでしょう。 今日は、SOHO EIT284とともに、太陽観測衛星「ひので」のX線写真も掲載しています。 「ひので」は、ほぼ1日前の写真です。 SOHO EIT284の太陽画像は、全体がのっぺりしていて、ほとんど変化が見られません。 一方、「ひので」では、太陽の北極(上端)と南極(下端)、 そして中央部にそれぞれコロナホールが見えています。 そして、更に、小さな光点があちこちに分布しています。 この画像の差は、観測装置の特性(観測する光の波長など)の違いによるものです。 いろいろな観測機器のデータを見比べることの大切さを示していると言えるでしょう。 ひのでで見えている太陽中心部のコロナホールは、規模はとても小さなものです (そのため、SOHO EIT284の観測帯域では見えていないのでしょう)。 地球へやって来る太陽風に多少の影響が見られるかどうか、 12月2-3日あたりの太陽風に注目してみたいところです。 放射線帯の高エネルギー電子は、やや高めのレベルを保っています。 引き続き、ゆっくりと減少していくでしょう。 太陽はとても静穏です。 「ひので」による太陽のX線画像。29日9時(世界時29日0時)。1日前の画像です。中央に小さなコロナホールが見えます。 (c) 国立天文台 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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