宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:37)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/26 --- ---
11/25 --- ---
11/24 --- ---

黒点 11/26 (NOAA)
磁場 フレア
0975 2 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:29 615 -0.0
-2 h 617 -2.2
-4 h 618 -1.9
-6 h 605 -2.0
-8 h 592 +0.2
-10 h 604 +0.6
-12 h 590 -2.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
11/26 0.5 7x10^3
11/25 0.7 6x10^3
11/24 0.6 4x10^3
11/23 0.5 9x10^3
11/22 0.6 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/21 11:29 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏活動がたいへん強まりました。引き続き、高速太陽風が来ています。
2007/11/22 18:59 太陽風速度は、700km/秒に上がり、500km/秒に下がりました。高速風が続いています。
2007/11/23 06:47 太陽風速度が再び600km/秒に上昇しました。オーロラも活発化しています。
2007/11/24 12:24 太陽風は高速状態が続いています(550km/秒)。これからゆっくりと下がって行くでしょう。
2007/11/25 11:47 再び太陽風の速度が上昇し、630km/秒とかなり高速の状態になっています。磁気圏活動も活発です。
最新のニュース

2007/11/26 12:37 更新
600km/秒台の高速の太陽風が続いています。オーロラも活発に発生しています。

担当 篠原

600km/秒台のかなり高速の太陽風が続いています。
もう少し早く下がり始めるのではないかと予想していたのですが、
それを裏切る様にずいぶんと元気です。

27日周期の図で、前周期の太陽風の変化と比較してください。
前回は、大きな山がひとつと、遅れて小さな山がひとつという変化でしたが、
今回は、大きく波打ちながらも、600km/秒台を維持しているという印象です。

ただ、太陽風の磁場強度はゆっくりと下がり始めていて、
現在、4nTを割りつつあります。
このため、高速風は次第に終盤へと移って行くでしょう。
今夜か明日には低下が始まって、500km/秒台に入り、
その後、2〜3日くらいで普通の速度へ戻るのではないかと思います。


太陽風磁場の南北成分を見ると、南北に適当に振れながら変化しています。
このため、オーロラ活動も活発になっています。
AE指数では、500〜800nTくらいの中規模変動が連続的に発生しています。
満月に近いことが残念ですが、
北極地方では、にぎやかなオーロラを見ることができたのではないでしょうか。

太陽風の磁場強度は弱まり始めているので、
今後のオーロラは、次第に規模が小さくなって行きます。
速度が下がり始めると、その傾向は一段と強まるでしょう。
ある程度活発なオーロラが見られるのも、今日、明日くらいかもしれません。

その後は、とても穏やかな太陽風が続きます。


放射線帯の高エネルギー電子は、10,000をやや下回るレベルで止まっています。
高速風が続いていますので、引き続き増加に注意してください。

太陽では975黒点群がかろうじて存在しているようです。
SOHOの太陽写真では、ほとんど見つけることができません。
明日には無黒点に戻っていそうです。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。26日2時(世界時25日17時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。