宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/11/26 12:37 更新 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。オーロラも活発に発生しています。 担当 篠原 600km/秒台のかなり高速の太陽風が続いています。 もう少し早く下がり始めるのではないかと予想していたのですが、 それを裏切る様にずいぶんと元気です。 27日周期の図で、前周期の太陽風の変化と比較してください。 前回は、大きな山がひとつと、遅れて小さな山がひとつという変化でしたが、 今回は、大きく波打ちながらも、600km/秒台を維持しているという印象です。 ただ、太陽風の磁場強度はゆっくりと下がり始めていて、 現在、4nTを割りつつあります。 このため、高速風は次第に終盤へと移って行くでしょう。 今夜か明日には低下が始まって、500km/秒台に入り、 その後、2〜3日くらいで普通の速度へ戻るのではないかと思います。 太陽風磁場の南北成分を見ると、南北に適当に振れながら変化しています。 このため、オーロラ活動も活発になっています。 AE指数では、500〜800nTくらいの中規模変動が連続的に発生しています。 満月に近いことが残念ですが、 北極地方では、にぎやかなオーロラを見ることができたのではないでしょうか。 太陽風の磁場強度は弱まり始めているので、 今後のオーロラは、次第に規模が小さくなって行きます。 速度が下がり始めると、その傾向は一段と強まるでしょう。 ある程度活発なオーロラが見られるのも、今日、明日くらいかもしれません。 その後は、とても穏やかな太陽風が続きます。 放射線帯の高エネルギー電子は、10,000をやや下回るレベルで止まっています。 高速風が続いていますので、引き続き増加に注意してください。 太陽では975黒点群がかろうじて存在しているようです。 SOHOの太陽写真では、ほとんど見つけることができません。 明日には無黒点に戻っていそうです。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。26日2時(世界時25日17時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|