宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/25 --- ---
11/24 --- ---
11/23 --- ---

黒点 11/25 (NOAA)
磁場 フレア
0975 5 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:38 626 +1.6
-2 h 634 +1.9
-4 h 604 +2.5
-6 h 613 +1.3
-8 h 577 -1.3
-10 h 535 +1.7
-12 h 510 -2.9

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -10 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -14 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -15 -/ -
-12 h -10 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^3
11/25 0.4 6x10^3
11/24 0.6 4x10^3
11/23 0.5 9x10^3
11/22 0.6 8x10^3
11/21 0.7 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/20 12:44 太陽風の磁場強度が大きく強まっています。この後、磁気圏が活動的になるかもしれません。
2007/11/21 11:29 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏活動がたいへん強まりました。引き続き、高速太陽風が来ています。
2007/11/22 18:59 太陽風速度は、700km/秒に上がり、500km/秒に下がりました。高速風が続いています。
2007/11/23 06:47 太陽風速度が再び600km/秒に上昇しました。オーロラも活発化しています。
2007/11/24 12:24 太陽風は高速状態が続いています(550km/秒)。これからゆっくりと下がって行くでしょう。
最新のニュース

2007/11/25 11:47 更新
再び太陽風の速度が上昇し、630km/秒とかなり高速の状態になっています。磁気圏活動も活発です。

担当 篠原

太陽風は複雑に変化をしています。
昨夜より、再び磁場強度と速度の上昇が見られ、
現在、太陽風は630km/秒とかなり高速の状態になっています。

27日周期の図を見てください。
11月21日以降、3回の高速太陽風の山がやって来ています。

この高速風の影響で、磁気圏の活動も再び活発化しています。
AE指数では、昨夜より500〜1000nTの中規模変動が連続的に見られています。
その様子は、シベリアの磁場データでも見ることができます。


今後の予測ですが、太陽風の変化が前周期と変わって来ているので、
繰り返しによる単純な予測というのは難しくなっています。

今日はSOHO EIT284の太陽コロナ写真を掲載していますが、
この写真では、コロナホールの姿はほとんど見えなくなっています。
ですので、高速風自体はこれから終息へ向かうことになります。

太陽風の磁場強度は、5nTのレベルを保っています。
従って、現在の高速状態はもうしばらく、
今日いっぱいくらいは続くのではないでしょうか。
磁場強度が3nTくらいに弱まると、本格的に速度の低下が始まります。
前周期の様子を参考にすると、明後日くらいには高速風は終わっていそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は増加して、警戒レベル(10,000)に近づいています。
現在の高速太陽風から考えて、明日には警戒レベルを超えている可能性があります。
今後、注意が必要となりそうです。

太陽では、ほぼ中心に小さく、957黒点群が出現しました。
SOHO EIT284の写真で、明るく光っている領域です。
とても小さな群です。
太陽の活動は静穏なままです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。