宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (18:59)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度がやや高くなっています。
磁気圏の最新データがありません。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/22 --- ---
11/21 --- ---
11/20 --- ---

黒点 11/22 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
18:50 495 -0.3
-2 h 498 +0.2
-4 h 507 +0.1
-6 h 517 -1.6
-8 h 557 -0.3
-10 h 569 +0.3
-12 h 592 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
18:30 - -/ -
-2 h -15 -/ -
-4 h -18 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -18 -/ -
-12 h -19 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^2
11/22 0.6 2x10^3
11/21 0.7 8x10^2
11/20 0.5 3x10^3
11/19 0.6 9x10^2
11/18 0.6 8x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/17 11:06 高速太陽風が終わりに近づいています。速度が500km/秒に下がりました。
2007/11/18 12:05 太陽風は通常の速度に戻りました。明後日まで、静穏に過ぎて行くでしょう。
2007/11/19 12:39 通常の速度で安定した太陽風が続いています。磁気圏はとても静かです。
2007/11/20 12:44 太陽風の磁場強度が大きく強まっています。この後、磁気圏が活動的になるかもしれません。
2007/11/21 11:29 太陽風磁場が大きく南を向き、磁気圏活動がたいへん強まりました。引き続き、高速太陽風が来ています。
最新のニュース

2007/11/22 18:59 更新
太陽風速度は、700km/秒に上がり、500km/秒に下がりました。高速風が続いています。

担当 篠原

昨日より、茨城県柿岡の地磁気観測所へ来ていました。
ここは気象庁が運営する、日本を代表する地磁気の観測所です。
こちらで、観測に使用する磁力計の校正試験を行っていました。
更新が遅くなり申し訳ありません。


昨日から始まった、高速の太陽風は、
昨夜のうちに700km/秒近くまで速度が上昇し、最高速度を迎えました。
今日に入ってから(22日0時、世界時21日15時以降)は低下に向かい、
既に500km/秒まで下がっています。
普通の高速風という程度の速度です。

27日周期の図より、前周期の変化と比較すると、
前周期は500km/秒以上が2日半くらい続いていました。
それと比べると、速度の下がり方はだいぶ早くなっています。
ただ、コロナホールの様子から考えると、このまま速度が下がってしまうというより、
500km/秒程度の風がもう数日続きそうに思われます。
そのあたりも、今後の変化に注目してみてください。


昨日の激しい活動の後、磁気圏はだいぶ落ち着いています。
昨夜いっぱいは、速度も高く、中規模のオーロラ活動が続いていましたが、
速度が下がって来た今日は、磁気圏はだいぶ穏やかになっています。
これは、太陽風磁場の南北成分が、
ほとんど0nT付近にあるということも影響しています。

まだ、太陽風の速度は高いですから、
引き続き中・小規模のオーロラ活動が期待できるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、やや増えた状態になっています。
引き続き増え続ける可能性が高いので、明日以降も注目してください。

太陽は無黒点のままです。




STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。22日16時半(世界時22日7時半)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。