宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/11/16 10:19 更新 600km/秒の高速太陽風が続いています。磁気圏活動は小規模です。 担当 篠原 昨日紹介したCMEの続きを、動画にして掲載します。 太陽の西側から比較的ゆっくりとした速度で、コロナのガスが飛び出しています。 煙のリングがゆっくりと宇宙空間に広がっていきます。 太陽(写真中央の白丸)の10倍には広がっていますから、 地球の1000倍の大きさの巨大リングです。 速度の高い太陽風が続いています。 昨日以降も、600km/秒台のかなり高い速度で安定した状態が続いています。 磁場強度も5nTで安定していて、こちらも下がらずに通常レベルを保っています。 今朝になって、速度が550km/秒近くに下がっていますが、 磁場強度がまだ落ちていないので、 まだ簡単には速度低下には向かわないのではないかと思います。 もうしばらく600〜550km/秒くらいの速度を保つのではないでしょうか。 27日周期の図を見て下さい。 前周期は、10月20日までかなり高い速度を保ち、21日から下がり始めています。 このパターンを踏襲すると、速度の低下は明日に入ってからと考えられます。 SOHO EIT284の太陽写真は、最新(左)と27日前(右)を掲載しています。 左の写真を見ると、太陽の中央部やや北寄り(上寄り)は、 淡めのコロナホールになっているようです。 前周期の写真では、その姿は見えていません。 もし、コロナホール的な構造ができてきたと考えると、 高速太陽風はやや速度を下げながらも、更に4日近く続く可能性もあります。 また、東端(左端)から上がって来たコロナホールも次第に良く見えるようになってきました。 位置的には前周期のコロナホールとほとんど同じです。 ただ、規模は縮小しているようです。 27日周期の図で考えると、このコロナホールの影響は、 11月21〜22日くらいにやって来ると思われます。 前回は最高速度が700km/秒に達していましたが、今回はいくらか弱まるのかもしれません。 かなり速度の高い太陽風が続いていますが、磁気圏は比較的穏やかです。 AE指数では、300nTくらいの小規模の変動が見られるだけです。 これは、太陽風磁場の南北成分が、北寄りの傾向を保っているためです。 この傾向が続く限り、今後も磁気圏は比較的穏やかな状態を保つでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、ほとんど変化をしていません。 高速風は続いていますので、引き続き注意をしてください。 太陽は無黒点で、とても穏やかです。 SOHO LASCO C3カメラによる、11月15日のCME(太陽ガスの放出現象)。太陽から西に向かって飛び出しています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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