宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:40)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/12 --- ---
11/11 --- ---
11/10 --- ---

黒点 11/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:30 383 +0.3
-2 h 371 -0.1
-4 h 368 +0.2
-6 h 373 -0.4
-8 h 378 +0.3
-10 h 392 +1.1
-12 h 397 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -7 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -6 -/ -
-10 h -6 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
11/12 0.5 3x10^2
11/11 0.7 3x10^2
11/10 0.8 7x10^2
11/ 9 0.6 7x10^2
11/ 8 0.6 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 7 10:29 太陽風はとても低速で、磁気圏も穏やかです。1ヶ月ぶりに黒点が現れました。
2007/11/ 8 12:50 とても速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2007/11/ 9 10:03 太陽風は低速ですが、やや速度が上がっています。磁場強度もやや強まり、オーロラを起こすようになるかもしれません。
2007/11/10 11:32 太陽風の速度が400km/秒台に上がっています。引き続き上昇するかもしれません。
2007/11/11 12:09 太陽風の小さな乱れは終わり、速度は下がり始めています。次のコロナホールが、太陽の中心に達しています。
最新のニュース

2007/11/12 12:40 更新
普通の速度、磁場強度の太陽風になっています。磁気圏はとても穏やかです。

担当 篠原

太陽風は、400km/秒前後の普通の速度を保っています。
低速風になるということもなく、微妙な速度を保つという変化は、
前周期の様子と似た感じです

磁場強度は4nTで、こちらも普通のレベルです。
南北成分は小さく、0nT付近で変化しています。

磁気圏活動はたいへん穏やかです。
磁場の南北成分が小さいことが影響しているのではないでしょうか。
AE指数、シベリア磁場データともにほとんど平坦です。


SOHO EIT284では、コロナホールがゆっくりと西に進み、
太陽の中心部に広がる様になりました。
今、ここから速度の高い太陽風が、地球へ向かって噴き出しています。
太陽から地球までは約3日かかります。
これからやってくる高速太陽風のピークは、3日後の15日頃になるでしょう。

その高速風の到来ですが、27日周期の図では、明後日14日になりそうです。
ただ、コロナホールの先端がより広がった様にも見えていたので、
到来はいくらか早まるかもしれません。
明日以降、ACEのデータに注目してください。


太陽は無黒点のまま、とても穏やかです。
SOHO EIT284では、明るい領域がひとつ見えていますが、
黒点を作るほどではありません。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。