宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/11/15 11:36 更新 600km/秒台の高速太陽風が続いています。一時的にオーロラが活発化しています。 担当 篠原 SOHO LASCO C3カメラで、太陽の西側から飛び出すCME(太陽ガスの放出現象)が見えていました。 ちょうど飛び出したところで、まだ出かかっている写真があるだけです。 なかなかきれいな形をしているので、今日は大きな写真を掲載します。 CMEは西の端で起きているので、地球への影響はありません。 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。 昨日のニュースの後、太陽風の速度は650km/秒に達しました。 その後、14日いっぱい(世界時では14日15時頃まで)この速度が続き、 以降、600km/秒ちょうどに下がっています。 一方、磁場強度は5nTと通常のレベルを保っています。 このため、地球は今、高速太陽風領域の中盤を通過していると考えられます。 速度が下がり始めるのは、磁場強度が3nTくらいに下がった頃からです。 磁気圏のオーロラ活動は、速度が高い割にそれほど活発ではありません。 太陽風磁場の南北成分(ACEの図の赤線)が、北寄りに(プラス)なっているためです。 ところどころで一時的に南を向き(マイナス)、 その影響で短時間の活発なオーロラ活動が発生しています。 AE指数では、800nTの中規模変動が2回記録されています。 その他の時間帯は概ね静穏です。 今後も、太陽風磁場が北寄りであれば、今の状態が続きます。 南寄りに切り替わると、磁気圏はより活動的に変わるでしょう。 SOHO EIT284の太陽コロナ写真では、 現在の高速風をもたらしているコロナホールは、太陽の中心を通り過ぎた様です。 高速太陽風は、次第に後半部へと入って行くでしょう。 また、太陽の東端(左端)には、次のコロナホールが見えて来ました。 こちらの高速風は、11月21日頃に回帰して来ると予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、今のところ大きく増加していません。 もうしばらく変化に注目してください。 太陽はたいへん静穏です。 無黒点が続いています。 太陽の西側から飛び出すCME(太陽ガスの放出現象)。SOHO LASCO C3カメラ。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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