宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:36)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/15 --- ---
11/14 --- ---
11/13 --- ---

黒点 11/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:27 601 +0.9
-2 h 604 +0.5
-4 h 603 +1.0
-6 h 587 +1.3
-8 h 594 +1.9
-10 h 608 +1.6
-12 h 646 -1.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -11 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -11 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -14 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
11/15 0.6 4x10^2
11/14 0.5 1x10^2
11/13 0.6 6x10^2
11/12 0.5 4x10^2
11/11 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/10 11:32 太陽風の速度が400km/秒台に上がっています。引き続き上昇するかもしれません。
2007/11/11 12:09 太陽風の小さな乱れは終わり、速度は下がり始めています。次のコロナホールが、太陽の中心に達しています。
2007/11/12 12:40 普通の速度、磁場強度の太陽風になっています。磁気圏はとても穏やかです。
2007/11/13 10:47 太陽風の磁場が強まっています。高速風の太陽風が始まるのかもしれません。
2007/11/14 10:39 高速の太陽風がやって来ました。630km/秒に上昇しています。
最新のニュース

2007/11/15 11:36 更新
600km/秒台の高速太陽風が続いています。一時的にオーロラが活発化しています。

担当 篠原

SOHO LASCO C3カメラで、太陽の西側から飛び出すCME(太陽ガスの放出現象)が見えていました。
ちょうど飛び出したところで、まだ出かかっている写真があるだけです。
なかなかきれいな形をしているので、今日は大きな写真を掲載します。
CMEは西の端で起きているので、地球への影響はありません。


600km/秒台の高速の太陽風が続いています。
昨日のニュースの後、太陽風の速度は650km/秒に達しました。
その後、14日いっぱい(世界時では14日15時頃まで)この速度が続き、
以降、600km/秒ちょうどに下がっています。

一方、磁場強度は5nTと通常のレベルを保っています。
このため、地球は今、高速太陽風領域の中盤を通過していると考えられます。
速度が下がり始めるのは、磁場強度が3nTくらいに下がった頃からです。

磁気圏のオーロラ活動は、速度が高い割にそれほど活発ではありません。
太陽風磁場の南北成分(ACEの図の赤線)が、北寄りに(プラス)なっているためです。
ところどころで一時的に南を向き(マイナス)、
その影響で短時間の活発なオーロラ活動が発生しています。
AE指数では、800nTの中規模変動が2回記録されています。
その他の時間帯は概ね静穏です。

今後も、太陽風磁場が北寄りであれば、今の状態が続きます。
南寄りに切り替わると、磁気圏はより活動的に変わるでしょう。


SOHO EIT284の太陽コロナ写真では、
現在の高速風をもたらしているコロナホールは、太陽の中心を通り過ぎた様です。
高速太陽風は、次第に後半部へと入って行くでしょう。
また、太陽の東端(左端)には、次のコロナホールが見えて来ました。
こちらの高速風は、11月21日頃に回帰して来ると予想されます。


放射線帯の高エネルギー電子は、今のところ大きく増加していません。
もうしばらく変化に注目してください。

太陽はたいへん静穏です。
無黒点が続いています。



太陽の西側から飛び出すCME(太陽ガスの放出現象)。SOHO LASCO C3カメラ。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。