宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:09)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/11 --- ---
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---

黒点 11/11 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:02 399 +0.5
-2 h 398 +1.2
-4 h 397 -0.6
-6 h 407 +0.0
-8 h 428 +0.8
-10 h 434 +2.6
-12 h 445 -1.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -7 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -8 -/ -
-6 h -6 -/ -
-8 h -5 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
11/11 0.7 3x10^2
11/10 0.8 7x10^2
11/ 9 0.6 7x10^2
11/ 8 0.6 7x10^2
11/ 7 0.7 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 6 12:36 太陽風の速度はもう一段下がり(280km/秒)、たいへん穏やかになっています。
2007/11/ 7 10:29 太陽風はとても低速で、磁気圏も穏やかです。1ヶ月ぶりに黒点が現れました。
2007/11/ 8 12:50 とても速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2007/11/ 9 10:03 太陽風は低速ですが、やや速度が上がっています。磁場強度もやや強まり、オーロラを起こすようになるかもしれません。
2007/11/10 11:32 太陽風の速度が400km/秒台に上がっています。引き続き上昇するかもしれません。
最新のニュース

2007/11/11 12:09 更新
太陽風の小さな乱れは終わり、速度は下がり始めています。次のコロナホールが、太陽の中心に達しています。

担当 篠原

昨日見られた、太陽風速度の盛り上がりは、
440km/秒に上がった程度で終わり、今朝に入って400km/秒へと下がっています。
磁場強度も3nTに弱っており、今回の小さな山は終わりを迎えています。

磁気圏もほぼ静穏でした。
シベリアの磁場データでは、小さな変化が見えた程度です。
太陽風磁場の南北成分が、比較的北に寄っていたことも影響したでしょう。


この後、太陽風は一旦落ち着いて、13日か14日から本格的な高速風を迎えます。
SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見てください。
今日の写真と、27日前の写真を掲載しています。
今日の写真で比べると、どちらもあまり変わらない見え方をしています。
すると、太陽風の変化は前周期と似た展開になるのでしょうか。

27日周期の図から今後を予想すると、
日本時間で14日に入った頃から太陽風の磁場が強まり始めます。
それを追いかける様に、14日から15日にかけて速度が600km/秒台まで上がって行くでしょう。
速度が上がりかけの頃は、磁場強度が強まっているので、
オーロラや磁気嵐など、磁気圏の活動が強まりやすい期間です。
オーロラのライブカメラでは、14日から16日が特に狙い目となるでしょう。

今度の高速太陽風は、4-5日間程度続くと思われます。


放射線帯高エネルギー電子は、低いレベルで安定しています。
今回の太陽風の乱れでは、影響はありませんでした。

太陽は今日も黒点はなく、とても穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/11 01:06 UT

10/15 01:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。