宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:47)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/13 --- ---
11/12 --- ---
11/11 --- ---

黒点 11/13 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:38 398 -0.7
-2 h 403 -2.9
-4 h 402 +0.0
-6 h 393 +2.9
-8 h 383 -0.2
-10 h 368 +3.1
-12 h 352 +4.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -12 -/ -
-2 h -4 -/ -
-4 h -1 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -1 -/ -
-10 h -1 -/ -
-12 h -3 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
11/13 0.6 6x10^2
11/12 0.5 4x10^2
11/11 0.7 3x10^2
11/10 0.8 7x10^2
11/ 9 0.6 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 8 12:50 とても速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2007/11/ 9 10:03 太陽風は低速ですが、やや速度が上がっています。磁場強度もやや強まり、オーロラを起こすようになるかもしれません。
2007/11/10 11:32 太陽風の速度が400km/秒台に上がっています。引き続き上昇するかもしれません。
2007/11/11 12:09 太陽風の小さな乱れは終わり、速度は下がり始めています。次のコロナホールが、太陽の中心に達しています。
2007/11/12 12:40 普通の速度、磁場強度の太陽風になっています。磁気圏はとても穏やかです。
最新のニュース

2007/11/13 10:47 更新
太陽風の磁場が強まっています。高速風の太陽風が始まるのかもしれません。

担当 篠原

SOHO EIT284の太陽写真で、コロナホールが太陽の中心に大きく見えています。
今、速度の高い太陽風が地球に向かって飛び出しているところです。
コロナホールの先端(右端)は、太陽の西側半分の位置に近づいています。
ここは、高速太陽風の先頭が地球に到達するタイミングを測る、目安の位置です。

ACE衛星によると、現在の太陽風は速度400km/秒と通常の速度です。
磁場強度も、ここまでは5nTと普通の強さだったのですが、
今朝、13日7時(世界時12日22時)頃から急に強まり始め、
現在12nTくらいに上がっています。
高速太陽風が早くも到来するのかもしれません。


27日周期の図で前周期の変化を参考にすると、
高速風の回帰は、明日、14日になりそうです。
しかし、高速風の到来が1日程度前後することは普通に見られます。

磁場強度が10nTを超えて強まっているということから、
太陽風の変化がもうやって来ているという可能性は十分あります。
今後のACEのデータに注目して下さい。

磁場が強まり、速度が上がると、
磁場が南を向くことで、一気にオーロラ活動も活発化します。
アラスカのライブカメラにも注目してみてください。


ここまでの磁気圏活動はとても静穏です。
シベリアの磁場データで小さな変化がひとつ見えている程度です。


太陽は黒点は見られず、非常に穏やかです。
X線のグラフは完全に平らになっていて、観測機が壊れているかの様です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。