宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:39)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/14 --- ---
11/13 --- ---
11/12 --- ---

黒点 11/14 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:29 636 -0.2
-2 h 618 -1.0
-4 h 627 -1.0
-6 h 579 +1.7
-8 h 564 +0.3
-10 h 572 +3.3
-12 h 545 +6.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -16 -/ -
-2 h -12 -/ -
-4 h -14 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -13 -/ -
-10 h -11 -/ -
-12 h -15 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^1
11/14 0.5 1x10^2
11/13 0.6 6x10^2
11/12 0.5 4x10^2
11/11 0.7 3x10^2
11/10 0.8 7x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 9 10:03 太陽風は低速ですが、やや速度が上がっています。磁場強度もやや強まり、オーロラを起こすようになるかもしれません。
2007/11/10 11:32 太陽風の速度が400km/秒台に上がっています。引き続き上昇するかもしれません。
2007/11/11 12:09 太陽風の小さな乱れは終わり、速度は下がり始めています。次のコロナホールが、太陽の中心に達しています。
2007/11/12 12:40 普通の速度、磁場強度の太陽風になっています。磁気圏はとても穏やかです。
2007/11/13 10:47 太陽風の磁場が強まっています。高速風の太陽風が始まるのかもしれません。
最新のニュース

2007/11/14 10:39 更新
高速の太陽風がやって来ました。630km/秒に上昇しています。

担当 篠原

昨日のニュースの後、太陽風の速度が上昇を始めました。
数時間で一気に600km/秒に達し、その後やや速度を下げ、
再び上昇して600km/秒を超えるという変化になっています。

27日周期の図を見てください。
今周期は、1日半くらい変化が早まりました。

速度が上がった後も、磁場強度は10nTと強まったままでした。
しかし、南北成分は北寄りに推移しています。
このため、磁気圏への影響はそれほど大きくなりませんでした。
AE指数は、300nTくらいの小規模の変動にとどまっています。
それでも、1日中連続的に発生しているのは、速度がかなり高まったためでしょう。
シベリア磁場データも、変化は小刻みですが、ずっと続いています。


現在の太陽風は、速度は630km/秒に上がっていますが、
磁場強度が弱まって、5nTに落ちています。
高速風は最高速度に達したと思われます。
引き続き、現状程度の磁気圏活動が見られそうです。

SOHO EIT284の太陽写真を見てください。
太陽の中心部には、まだコロナホールが残っています。
このため、高速風はまだ4-5日くらい続きそうです。
到来は早まりましたが、終わりは前周期と同じくらいになりそうです。

2枚のSOHO EIT284写真で、前周期のコロナホールとも比較してください。
コロナが南北にちぎれて広がっているように見えます。
27日後の次の周期でも、ずいぶん違った顔になっていそうです。


太陽風の乱れを受けて、放射線帯の高エネルギー電子は大きく数を減らしています。
これから増加に転じると思います。
明日以降、変化に注目してください。

太陽は、今日も無黒点で静穏です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

11/13 19:06 UT

10/17 19:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。