宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (11:32)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/10 --- ---
11/ 9 --- ---
11/ 8 --- ---

黒点 11/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:26 426 +3.1
-2 h 415 +1.9
-4 h 408 +1.4
-6 h 391 +2.3
-8 h 390 +3.8
-10 h 373 +4.5
-12 h 355 +0.6

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
11:30 -6 -/ -
-2 h -6 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -4 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -11 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
11/10 0.8 7x10^2
11/ 9 0.6 7x10^2
11/ 8 0.6 7x10^2
11/ 7 0.7 7x10^2
11/ 6 0.6 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 5 10:23 低速の太陽風が続いています。ホームズ彗星を紹介します。
2007/11/ 6 12:36 太陽風の速度はもう一段下がり(280km/秒)、たいへん穏やかになっています。
2007/11/ 7 10:29 太陽風はとても低速で、磁気圏も穏やかです。1ヶ月ぶりに黒点が現れました。
2007/11/ 8 12:50 とても速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2007/11/ 9 10:03 太陽風は低速ですが、やや速度が上がっています。磁場強度もやや強まり、オーロラを起こすようになるかもしれません。
最新のニュース

2007/11/10 11:32 更新
太陽風の速度が400km/秒台に上がっています。引き続き上昇するかもしれません。

担当 篠原

午前10時から1時間ほど、誤って以前の記事が今日の記事として掲載されていました。
申し訳ありませんでした。


昨日から始まった太陽風の乱れが、もう一段強まっています。
昨日のニュースの後、磁場強度が10nTにまで強まり、
同じく速度も上昇を始め、現在、430km/秒に達しています。
速度としては、通常よりやや高めという程度で、大きな乱れではありません。

しかし、前周期の太陽風と比較すると、コロナホールの影響が強まっています。
磁場強度はまだ8nTに強まったままです。
引き続き速度が上がり、500km/秒近くになるかもしれません。


ここまでの太陽風磁場の南北成分は北寄りになっています。
このため、磁気圏への影響はそれほど見られません。
AE指数には小さな変化がひとつある程度です。

しかし、今後、磁場の方向が南向きに切り替わった場合は、
オーロラも活発になるでしょう。

現在の太陽風の乱れは、明日くらいまでではないかと思います。

SOHO EIT284では、次のコロナホールが太陽の中心東寄りに大きく見えて来ました。
その先端(右端)は太陽の中心に達しつつあります。
こちらの影響は13-14日くらいに始まるでしょう。


太陽は黒点がないままです。
X線のグラフは完全に平らになっています。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。