宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:36)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
11/ 6 --- ---
11/ 5 --- ---
11/ 4 --- ---

黒点 11/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:30 281 +1.1
-2 h 282 +1.2
-4 h 284 +2.0
-6 h 292 +1.4
-8 h 293 +0.9
-10 h 291 +1.9
-12 h 290 -0.2

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -8 -/ -
-2 h -9 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -10 -/ -
-8 h -10 -/ -
-10 h -12 -/ -
-12 h -13 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^2
11/ 6 0.6 9x10^2
11/ 5 0.5 3x10^3
11/ 4 0.6 3x10^3
11/ 3 0.6 6x10^3
11/ 2 0.5 7x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/11/ 1 13:03 太陽風の速度は下がり続け、通常の速度に戻りました。これから2週間くらい穏やかになるでしょう。
2007/11/ 2 10:06 低速の太陽風が始まりました(360km/秒)。しばらくとても静穏な状態が続くでしょう。
2007/11/ 3 10:32 太陽風の速度は更に下がり(300km/秒)、宇宙天気全体がとても静かです。
2007/11/ 4 10:36 低速の太陽風が続いています(320km/秒)。磁気圏もとても静かです。
2007/11/ 5 10:23 低速の太陽風が続いています。ホームズ彗星を紹介します。
最新のニュース

2007/11/ 6 12:36 更新
太陽風の速度はもう一段下がり(280km/秒)、たいへん穏やかになっています。

担当 篠原

太陽風は、速度が300km/秒を割って、280km/秒に下がっています。
かなり低速の状態になっています。
磁場強度も、これまでの4nTから2nTに弱まっています。

速度、磁場ともに、更に穏やかな状態に移行しています。

AE指数では、図の前半で400nTくらいの小規模の変動が発生しています。
太陽風は穏やかだったのですが、
この時間帯に、磁場が安定して南を向いていたためです(ACEの図の前半)。
南向き磁場の振幅は、-2nT程度と小さなものでしたが、
この影響で小規模のオーロラ活動が発生したと考えられます。

現在は、太陽風は一段と弱まっています。
ですので、今は、小規模のオーロラ活動すら発生しにくくなっています。


27日周期の図を見てください。
前周期の、10月11日にセクター境界が来ています。
太陽風磁場の大まかな方向が、
「太陽から地球向き(A)」から、「地球から太陽向き(T)」に切り替わったのです。
この頃の太陽風は、速度がとても下がっていて、磁場強度もかなり弱まっています。

このセクターの切り替わりが、明日くらいにやってくると予想されます。
太陽風が非常に穏やかになっているのも、前周期の回帰と見ることができます。

SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見てください。
昨日のSTEREOで見えていた淡いコロナホールが、太陽の南半球(下半分)に見えています。
この影響で、明後日くらいから太陽風の速度がやや上がり、
磁場強度もやや強まりそうです。
ただし、変化の規模は小さそうです。
前周期は、目立った変化になっていません。


放射線帯の高エネルギー電子は、だいぶ数を減らしています。
小規模ながら、磁気圏活動が発生した影響でしょう。

太陽は無黒点のままです。
SOHOの写真の様子では、この状態はまだしばらく続きそうです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。