宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:39)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏の最新データがありません。
放射線帯電子が非常に強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/29 --- ---
10/28 --- ---
10/27 --- ---

黒点 10/29 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:43 456 -0.4
-2 h 460 +0.3
-4 h 474 -0.7
-6 h 472 -2.6
-8 h 490 -3.3
-10 h - -
-12 h - -

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 - -/ -
-2 h - -/ -
-4 h - -/ -
-6 h - -/ -
-8 h - -/ -
-10 h - -/ -
-12 h - -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^4
10/29 0.5 3x10^4
10/28 0.5 2x10^4
10/27 0.7 5x10^3
10/26 0.5 1x10^2
10/25 0.6 2x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/24 10:08 太陽風の速度は下がりましたが、小規模のオーロラが続いています。これから高速風がやって来るでしょう。
2007/10/25 12:34 低速の穏やかな太陽風が続いています。高速風の到来はこれからです。
2007/10/26 10:29 700km/秒の高速太陽風がやってきました。一気に速度が上がり、オーロラも活発になりました。
2007/10/27 12:05 高速の太陽風が続いています(580km/秒)。オーロラも活発に発生しています。
2007/10/28 20:23 太陽風の速度はゆっくりと下がり、高速風は終わりに近づいています。
最新のニュース

2007/10/29 12:39 更新
地球は高速風帯を抜け出しました。明日、次の高速風がやって来そうです。

担当 篠原

太陽風はゆっくりと速度を下げ続けています。
500km/秒を割り、450km/秒まで下がりました。
地球は高速風の領域を、ほぼ抜け出しました。

磁場強度も4nT弱で、普通の状態です。
ただ、南北磁場が南に寄った傾向を示しています。
図のまん中あたりでは、-4nTの南向きが数時間続いたりしています。

そのため、500nTくらいの中規模のオーロラ活動が何度か発生しています。
速度は下がって来ていますが、磁場ががんばったというところです。


今日いっぱいは、このまま穏やかな太陽風が続くでしょう。
27日周期の図では、明日から小規模の高速風がやって来ると予想できます。
前回は、継続期間は2日半くらいでしたが、最高速度は600km/秒に達しました。

ただ、発生源となるコロナホールがとても淡く、
今回も同様に回帰してくるかどうか、明日にならないと分からない印象です。

オーロラのライブカメラなど、明日以降、期待しながら眺めてみてください。


放射線帯の高エネルギー電子は、もう少しレベルをあげて、
両衛星で警戒レベル(10,000)に達しています。
衛星の運用では注意が必要な状態です。

ただし、明日、太陽風の乱れがやってくると一気に減少するでしょう。

太陽は無黒点のままです。
掲載の写真には、黒点群の番号が書かれていますが、
これは間違いです(前周期の黒点です)。
太陽は、とても穏やかな状態が続いています。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。29日7時(世界時28日22時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。