宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/10/27 12:05 更新 高速の太陽風が続いています(580km/秒)。オーロラも活発に発生しています。 担当 篠原 高速の太陽風と、活発なオーロラ活動が続いています。 昨日より、太陽風は650km/秒の高速な状態が続いていました。 今日の未明になって一段下がり、現在は580km/秒となっています。 それでも、まだかなり高速です。 太陽風の磁場強度は、5nTのレベルを保っています。 速度が下がり始める頃は、3nTくらいに弱まることが多いのですが、 下がりきらずに、むしろ7nTくらいに強まっています。 従って、高速風はこのまますぐに速度を下げるのではなく、 もうしばらく現在の速度レベルを保つかもしれません。 太陽風の磁場は、振幅は+3nTから-3nTくらいで南北に変化しています。 振幅はたいしたものではありませんが、速度がかなり高くなっているので、 磁気圏へのエネルギーの流れ込みが続き、オーロラの活動度は比較的活発です。 AE指数では、500nTから1000nTの中規模の変動が続いています。 ただ、後半は速度がやや下がったので、変化も弱まる傾向が見えます。 27日周期の図によると、高速風はこれから後半に入りそうですが、 到来が遅れた分、後半も様子が変わっているかもしれません。 また、4日後くらいに見られる、次の速度の山がどうなるかも興味が持たれます。 今日のSOHO EIT284でも、次のコロナホールはとても淡く、 影響は弱まっているかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加に転じています。 しかし、速度が高まった割に、上昇幅はやや小さいようにも感じます。 引き続き上昇すると思いますので、今後の変化に注意してください。 太陽はたいへん穏やかです。 黒点は今日もありません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|