宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/10/24 10:08 更新 太陽風の速度は下がりましたが、小規模のオーロラが続いています。これから高速風がやって来るでしょう。 担当 篠原 太陽風はもう一段速度が下がって、450km/秒から370km/秒に下がりました。 磁場強度は3nTでやや弱め。 穏やかな太陽風です。 風としては穏やかだったのですが、 磁場の南北成分は小さな振幅で南北に変化しています。 このために、小規模の磁気圏活動が発生しています。 AE指数では、300nTくらいの弱いオーロラ電流が何度も観測されています。 太陽風の速度が下がっても、 磁場が南を向けばエネルギーが流れ込み(量は少ないですが)、 小さいながらもオーロラが発生するのです。 さて、今後の展開は、SOHO EIT284に見えているコロナホールからの高速風の到来です。 EIT284の最新の写真では、 コロナホールの先頭(右端)は、太陽の西寄り半分に達しつつあります。 ここは、高速風が地球へやって来るタイミングを測る目安の位置です。 27日周期の図で、前周期の太陽風速度・磁場のグラフを見ると、 世界時で9月27日のまん中あたりから変化が始まっています。 これは、今周期では今日、10月24日のまん中あたりになります。 日本時間では、今夜遅くから、明日に入るくらいです。 これからの太陽風の変化に注目してください。 速度の変化の前に、磁場強度が強まります。 5nTを超え、10nTへ近づいて行くと、本格的な高速風の始まりです。 また、今回の高速風の前に、セクター境界がやってくるだろうと予想しています。 現在はT(地球から太陽方向)ですが、 高速風の開始頃にA(太陽から地球方向)に切り替わるでしょう。 これも、高速風開始の目安に使えそうです。 明日以降、4日間くらい速度の高い太陽風が続きます。 オーロラなど、磁気圏の活動も活発になるでしょう。 オーロラのライブカメラにも注目してください。 放射線帯高エネルギー電子は、現在は低いレベルです。 高速風の到来後、上昇を開始しますので、明日以降の変化には注意してください。 太陽はとても静穏です。 黒点は今日も見られません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|