宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/10/26 10:29 更新 700km/秒の高速太陽風がやってきました。一気に速度が上がり、オーロラも活発になりました。 担当 篠原 約1日遅れで、高速の太陽風がやって来ました。 始まりは、昨夜、25日20時(世界時25日11時)頃です。 磁場強度が10nTに強まり、その後20nT近くまで上昇しました。 速度もすぐに反応して、450km/秒、600km/秒、700km/秒と階段状に上昇しています。 10時間ほどで一気に最高速に上がっていて、 到来が遅れた分、急に上昇したかの様です。 27日周期の図で前周期の上昇の様子と比較して下さい。 太陽風磁場の南北成分も、比較的大きな振幅で南北両方向に揺れました。 このため、磁気圏が刺激を受け、活発なオーロラ活動につながっています。 AE指数を見ると、800nTに達する中規模の活動が半日にわたって続いています。 また、Dst指数も-50nTの減少を示しています。 磁気圏の赤道面に環電流が形成され、小規模の磁気嵐となっています。 ACEの図を見ると、速度が急に上がった分、太陽風の乱れもそこに圧縮されていたようです。 磁場強度はあっという間に5nTの通常レベルに下がってしまいました。 現在も太陽風は700km/秒とたいへん高速ですが、 磁場強度が落ち着いたので、磁気圏活動の激しさは弱まりそうです。 高速の太陽風は、これから3日程度続くと思います。 その間は、オーロラ活動も発生しやすい状態が続きます。 27日周期の図で前周期の変化を見ると、 今回の高速風の後、10月3-5日にもうひとつ高速風が来ています。 SOHO EIT284の写真を見てください。 左が現在、右が27日前の様子です。 右の太陽写真の、中心やや左下に淡いコロナホールが見えています。 これが次に来た高速風の原因です。 左の最新の写真では、このコロナホールはさらに淡くなっています。 今回は、どの程度の高速風が回帰して来るでしょうか。 これは、10月30日以降の変化です。 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の磁気圏擾乱で数を大きく減らしています。 これから、反転して増加を始めるでしょう。 太陽風の速度がだいぶ上がっていますので、今後の変化に注目してください。 太陽は無黒点が続いています。 たいへん穏やかです。 最後になりましたが、SOHOのLASCO C3カメラで、 小さな彗星が太陽に接近する様子が撮影されていました。 今日の最初の写真で紹介します。 この後、彗星が太陽の反対側から出て来そうです。 LASCO C3カメラの最新写真で探してみてください。 SOHO衛星のLASCO C3カメラの視野を、小さな彗星が横切っています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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