宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/10/23 11:55 更新 太陽風はやや高めの速度で安定していて(450km/秒)、オーロラ活動も発生しています。 担当 篠原 地球が高速風帯を抜けた後、太陽風の速度が下がって来たのですが、 450km/秒あたりで下げ止まって、やや高めの状態が続いています。 このあたり、コロナホールの影響が残っているのでしょうか。 一方、磁場強度は3nTから5nTへと、 強さとしては普通のレベルですが、やや回復しています。 目立った変化として、ACEの図の後半で、 -3nTくらいの南向きが安定して長時間続いています。 この影響で磁気圏がやや活動的になり、 500nTの小規模のオーロラ活動が2回ほど発生しました。 そのひとつは、シベリアの磁場データでも大きく見えています。 太陽風磁場の南寄りの傾向は現在も続いていて、 引き続き、小規模のオーロラ活動が発生しそうです。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、 コロナホールが太陽の中央部南寄りを通過しつつあります。 昨日のSTEREOの写真と比較してください。 昨日のSTEREOの写真でも、ほぼ同じ位置にコロナホールが見えていました。 STEREOの写真では1日ほど先を見ているということの確認になります。 さて、現在、このコロナホールから速度の高い太陽風が、 地球に向かって吹き出しています。 コロナホールは太陽の磁場が外へ向かって広がっていく場所です。 その磁場に沿って、太陽の高温のコロナガスが吹き出しています。 今、太陽から吹き出しているプラズマの流れは、3日くらいかけて地球までやってきます。 コロナホールの先頭(右端)は既に太陽の中心を通過して、 そこからの高速太陽風が、明日の後半か明後日にやって来ると予想しています。 27日周期の図を見てください。 前周期、9月27日(図は世界時です)に始まっている高速風の回帰です。 速度が上がるとともに、オーロラも活動的になるでしょう。 高速風は4日間ほど続くと思われます。 放射線帯の高エネルギー電子は、数が減少しています。 磁気圏活動の影響でしょう。 次の高速風の中盤頃から上昇を始めると思います。 明後日くらいから注意を始めて下さい。 太陽は無黒点で、とても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|