宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/10/21 11:52 更新 高速風が続いていますが、速度が500km/秒台前半に下がって来ました。 担当 篠原 速度の高い太陽風が続いていますが、高速風領域としては後半に入った様です。 太陽風は、昨日までは、650〜700km/秒とかなり高い速度を保っていましたが、 今日に入ったくらいから(21日0時、世界時20日15時)、一気に低下を開始して、 現在は550km/秒を切るくらいまで下がっています。 磁場強度も3nTレベルに弱まっています。 27日周期の図の前周期と比べると、高速風の終わりが早まっているのでしょうか。 今回のコロナホールは、中央部に明るい領域ができていて、 暗い部分は、そこを囲むように分布していました。 その中央部の明るい領域の影響で、太陽風の変化が複雑になっているのかもしれません。 コロナホールの最後尾は、昨日のSOHOの写真で太陽の中心線を通過したくらいです。 ここからの影響は、まだこれからやってくるのではないかと思います。 このまま速度が下がって行くのか、もうひと盛り上がりするのか、 興味深いところです。 高速太陽風の影響で、磁気圏のオーロラ活動は活発に続いていました。 ただ、磁場強度が弱まって来たので、南向き磁場の振幅が出にくくなり、 オーロラ活動も後半は規模が小さくなっています。 これから磁場強度が大きく回復することもなさそうなので、 今後のオーロラ活動は、小規模のものが続く程度となりそうです。 SOHO EIT284では、次のコロナホールが見やすくなって来ました。 27日前の前周期の様子と比べてみましょう。 掲載の2枚の写真を比較してください。 太陽面東側(左側)のコロナホールの広がりは、ほぼ前と同じです。 従って、高速風の回帰も似たものになるのではないでしょうか。 27日周期の図で予想すると、 日本時間で10月25日に入るくらい(世界時では24日後半)から磁場強度が強まり始め、 25-28日にかけて、高速太陽風がやって来るでしょう。 前回の最高速度は700km/秒近くに上がっていました。 オーロラもなかなか活発でしたので、注目してください。 放射線帯高エネルギー電子が増加を始めています。 明日には10,000の警戒レベルに達しそうです。 衛星の運用では支障が発生しやすくなりますので、今後の変化に注意してください。 太陽は無黒点です。 X線のグラフもたいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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