宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:21)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/19 --- ---
10/18 --- ---
10/17 --- ---

黒点 10/19 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:10 588 +2.0
-2 h 554 -1.3
-4 h 491 +4.2
-6 h 481 -1.3
-8 h 455 -3.3
-10 h 442 +1.3
-12 h 411 +4.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -23 -/ -
-2 h -18 -/ -
-4 h -28 -/ -
-6 h -23 -/ -
-8 h -15 -/ -
-10 h -14 -/ -
-12 h -17 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 6x10^1
10/19 0.6 4x10^2
10/18 0.7 1x10^2
10/17 0.8 2x10^2
10/16 0.6 2x10^2
10/15 0.6 5x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/14 10:00 低速の太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
2007/10/15 12:46 太陽風は低速ですが、磁場が南を向き、オーロラが活動的になりました。
2007/10/16 10:11 300km/秒と速度の遅い太陽風が続いています。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2007/10/17 10:01 太陽風の速度は340km/秒と低速で、磁気圏も概ね静穏です。明日以降高速風がやってきます。
2007/10/18 12:15 太陽風は低速で、磁気圏はとても静かでした。これから高速の太陽風がやってきます。
最新のニュース

2007/10/19 10:21 更新
高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活動的になっています。

担当 篠原

今日は、太陽観測衛星「ひので」のX線画像を紹介します。
ひのでの画像は、宇宙天気ニュースでは初掲載です。
太陽の中央部にコロナホールが広がり、
池の中に島があるかの様に、そのまん中に明るい領域が見えています。
また、この写真では、北極域のコロナホールもはっきりと見ることができます。

ひのではほぼ1年前、2006年9月に鹿児島から打ち上げられました。
X線、極紫外線、可視光などの望遠鏡を搭載していて、
すばらしい太陽画像を撮影し続けています。

昨日掲載したSOHO EIT284の写真と比べてみてください(こちらは極紫外線です)。
また違った印象の太陽の姿を見ることができます。


さて、昨日のニュースの後、太陽風の磁場強度は10nTに達しました。
やがて、速度もゆっくりと上昇を始め、ほぼ一日かけて600km/秒に上がっています。
高速の太陽風が回帰して来ました。

それとともに磁気圏も活動的に変わり、
500〜800nTくらいの中規模のオーロラ活動が度々発生しています。


現在、太陽風の磁場強度は5〜10nTの間をゆっくりと変化しています。
速度が高まって、磁場強度も強まっている現在は、
磁気圏活動が活発になりやすい期間です。
明日くらいにかけては、オーロラも活発に見られるでしょう。
アラスカのライブカメラでお楽しみください(天候が気がかりですが)。

太陽風の速度は、もうしばらく上昇を続けると思われます。
27日周期で見ると、最高速度は明日くらいにやって来そうです。
太陽風の磁場強度が5nTを割ってしまうくらいまでは、速度の変化に注意が必要です。

SOHO EIT284の写真では、太陽の東側(左側)に次のコロナホールが姿を見せています。
現在の高速風の通過後に、次の高速風をもたらすことになるでしょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低いレベルです。
高速風の中盤から上昇を始めると予想されます。
今後の変化に注意してください。

太陽は無黒点で、たいへん静かな状態が続いています。
情報BOXで黒点群の掲載を始めて10日経ちましたが、
いまだに黒点群を表示したことがありません・・・




「ひので」衛星による、太陽のX線画像。18日3時(世界時17日18時)。中心部に明るい領域を持つコロナホールが印象的です。
(c) 国立天文台


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。