宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:50)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/20 --- ---
10/19 --- ---
10/18 --- ---

黒点 10/20 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:44 669 -1.2
-2 h 627 -0.3
-4 h 622 +1.6
-6 h 619 +0.6
-8 h 623 -2.9
-10 h 633 +0.6
-12 h 642 -0.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -14 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -17 -/ -
-6 h -19 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -17 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 3x10^2
10/20 0.5 5x10^2
10/19 0.7 4x10^2
10/18 0.7 1x10^2
10/17 0.8 2x10^2
10/16 0.6 2x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/15 12:46 太陽風は低速ですが、磁場が南を向き、オーロラが活動的になりました。
2007/10/16 10:11 300km/秒と速度の遅い太陽風が続いています。コロナホールが太陽の中心に達しています。
2007/10/17 10:01 太陽風の速度は340km/秒と低速で、磁気圏も概ね静穏です。明日以降高速風がやってきます。
2007/10/18 12:15 太陽風は低速で、磁気圏はとても静かでした。これから高速の太陽風がやってきます。
2007/10/19 10:21 高速の太陽風がやって来ました(600km/秒)。オーロラも活動的になっています。
最新のニュース

2007/10/20 10:50 更新
600km/秒台の高速の太陽風が続いています。オーロラも活発です。

担当 篠原

600km/秒を超える、たいへん高速の太陽風が続いています。
ACEの現在のデータは、700km/秒に達しつつあります。

速度が高まっているため、オーロラ活動も活発に続いています。
AE指数では、500〜1000nTの中規模の変動がたびたび観測されています。


AEの図を見ると、前半はややおとなしく、後半に入ってより活発化しています。
これは、太陽風磁場と関係している様に思います。

ACEの磁場強度(白線)と、南北成分(赤線)を見てください。
磁場強度としては前半の方が強く、10nT近くあります。
一方、後半は弱まって、5nTに下がっています。

しかし、南北成分を見ると、
前半は振幅は大きいものの、北側(プラス側)に偏って推移しています。
一方、後半は振幅は弱まっていますが、
0nTを中心に、南北両方に振れる様に変わっています。

オーロラを起こすためには、太陽風の磁場が南を向く必要があります。
このため、磁場がより南を向く様になった図の後半部で、
地上のオーロラもより活発化したと考えられるのです。


SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが太陽の中心を通り過ぎつつあります。
このことから、高速風の最後尾がやってくるまで、
もう3日間は速度の高い風が続きそうです。

この傾向は、27日周期の図でも見ることができます。
前周期は9月26日まで高速風が続きました。
これは、今周期の10月23日に相当します。

また、EIT284では、太陽の東側(左側)に次のコロナホールが見えています。
明日くらいに、前回の様子と比較することにしましょう。


放射線帯の高エネルギー電子は、まだ目立った増加はしていません。
これからだと思いますので、今後の変化に注目してください。

また、太陽は無黒点のままで、穏やかな状態が続いています。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。