宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:46)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/15 --- ---
10/14 --- ---
10/13 --- ---

黒点 10/15 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:40 306 +1.4
-2 h 314 -1.6
-4 h 305 -3.8
-6 h 303 -0.1
-8 h 304 +2.1
-10 h 307 +1.0
-12 h 303 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
12:30 -6 -/ -
-2 h -6 -/ -
-4 h -3 -/ -
-6 h -1 -/ -
-8 h -2 -/ -
-10 h -4 -/ -
-12 h -6 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^1
10/15 0.6 5x10^1
10/14 0.8 4x10^2
10/13 0.6 6x10^3
10/12 0.5 5x10^3
10/11 0.7 5x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/10 10:04 太陽風はとても低速です(280km/秒)。磁気圏もとても静穏です。
2007/10/11 08:38 とても低速の太陽風が続いています。この後、小規模の変化がやって来そうです。
2007/10/12 10:09 260km/秒とたいへん速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2007/10/13 11:14 太陽風はやや速度が上がりましたが、低速風が続いています。磁気圏も穏やかです。
2007/10/14 10:00 低速の太陽風が続いています。磁気圏もとても静かです。
最新のニュース

2007/10/15 12:46 更新
太陽風は低速ですが、磁場が南を向き、オーロラが活動的になりました。

担当 篠原

低速の太陽風が続いています。
速度は310km/秒とかなり低速で安定しています。
一方、磁場強度は5nTと普通のレベルです。
注目されるのは、磁場の南北成分が昨日から南寄りに推移していたことです。

ACEの図を見てください。
4時間ほど欠けてしまいましたが、14日9時(世界時14日0時)ころから、
-5nTくらいの南向きが14日20時(世界時14日11時)まで続いていたのです。
そのため、磁気圏のオーロラ活動がやや活発になりました。
AE指数で300〜500nTの活動が記録されています。
アラスカではきれいなオーロラも見えていました。

その後、南北成分が一旦北寄りに変わり、磁気圏は穏やかになりました。
このように、太陽風が低速でも、
磁場の変動によってオーロラが強まることがあるのです。


とはいえ、太陽風自体は、もう3〜4日くらい低速が続きそうです。
今日はSTEREOの太陽コロナ写真を掲載します。
これを見ると、太陽の東側(左側)から中心付近にかけて、
三角形にコロナホールが分布しています。

STEREOは1日程先の様子を見ているので、
地球から見るコロナホールが太陽の中心に達するのは明日くらいになるでしょう。
そこから計算すると、本格的な太陽風の変化は4日後くらいになるかもしれません。

しかし、前周期の様子を加味すると、18日からは注意が必要になるでしょう。
今度やって来る高速風は、前回は最高速度が700km/秒近くに達し、
5日ほど高速状態が続きました。
活発なオーロラも見られています。


太陽は無黒点が続いています。
コロナホールの近くにやや明るい領域が見えますが、
磁場の構造はあるものの、黒点にまでは発達していません。



STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。15日6時(世界時14日21時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。