宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:09)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/12 --- ---
10/11 --- ---
10/10 --- ---

黒点 10/12 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
10:06 265 -0.4
-2 h 263 +2.0
-4 h 260 +1.5
-6 h 257 -1.2
-8 h 259 -0.1
-10 h 259 -0.5
-12 h 260 +0.8

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -2 -/ -
-2 h -3 -/ -
-4 h -4 -/ -
-6 h -3 -/ -
-8 h -2 -/ -
-10 h -3 -/ -
-12 h -3 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 4x10^3
10/12 0.5 5x10^3
10/11 0.7 5x10^3
10/10 0.7 6x10^3
10/ 9 0.6 8x10^3
10/ 8 0.5 8x10^3

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/ 7 12:41 太陽風は低速風に変わりつつあります。新しく黒点群が出現しました。
2007/10/ 8 10:57 太陽風は320km/秒と低速です。磁気圏も穏やかです。
2007/10/ 9 09:55 とても速度の遅い太陽風で、磁気圏はとても静穏です。太陽は無黒点に戻りました。
2007/10/10 10:04 太陽風はとても低速です(280km/秒)。磁気圏もとても静穏です。
2007/10/11 08:38 とても低速の太陽風が続いています。この後、小規模の変化がやって来そうです。
最新のニュース

2007/10/12 10:09 更新
260km/秒とたいへん速度の遅い太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。

担当 篠原

たいへん速度の遅い太陽風が続いています。
昨日からずっと260km/秒で安定しています。

磁場のセクター境界は、昨日のニュースの後にすぐやって来ました。
しかし、太陽風の変化はまだやって来ていません。
明日まで注目して何もやって来なければ、
コロナホールの影響は地球へは届かなくなったということになります。
どうなるでしょうか。


太陽風がかなり低速だったので、磁気圏は非常に静穏です。
AE指数、シベリア磁場データともに、全く変化がありません。
これ以上はない、といってもいいくらいに静かです。

もし、このまま太陽風が低速だった場合、16日までは穏やかに過ぎて行くでしょう。
次の乱れ(17日以降でしょう)の原因となるコロナホールは、
今は太陽の東端にあります。
SOHO EIT284の左端に明るい領域が見えていますが、
その右横にかすかに影が見えている様です。
明日、明後日と、コロナホールは次第に姿をはっきりと見せるでしょう。


太陽では、極小さな、Aクラスの変化がX線グラフに見えています。
SOHOの写真で東端に明るく見えている領域で起こった変化だと思います。
ここに黒点があるかどうかはまだよく分かりません。
ただ、あったとしても、規模の小さな黒点でしょう。
太陽活動は穏やかな状態が続きます。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。