宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (10:04)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/10 --- ---
10/ 9 --- ---
10/ 8 --- ---

黒点 10/10 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:48 272 -0.2
-2 h 275 +0.7
-4 h 278 +1.3
-6 h 280 +0.6
-8 h 280 +0.2
-10 h 284 -0.3
-12 h 293 +0.4

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
10:30 -6 -/ -
-2 h -6 -/ -
-4 h -6 -/ -
-6 h -7 -/ -
-8 h -7 -/ -
-10 h -7 -/ -
-12 h -8 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 5x10^3
10/10 0.5 6x10^3
10/ 9 0.6 8x10^3
10/ 8 0.5 8x10^3
10/ 7 0.7 9x10^3
10/ 6 0.5 1x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/ 5 12:06 太陽風の速度が下がり始め、高速風帯は終わりを迎えています。
2007/10/ 6 10:09 太陽風は通常の速度に戻りました。これから穏やかな日が続きます。
2007/10/ 7 12:41 太陽風は低速風に変わりつつあります。新しく黒点群が出現しました。
2007/10/ 8 10:57 太陽風は320km/秒と低速です。磁気圏も穏やかです。
2007/10/ 9 09:55 とても速度の遅い太陽風で、磁気圏はとても静穏です。太陽は無黒点に戻りました。
最新のニュース

2007/10/10 10:04 更新
太陽風はとても低速です(280km/秒)。磁気圏もとても静穏です。

担当 篠原

SOHOのLASCO C3カメラでCME(太陽ガスの放出現象)が観測されています。
太陽の向こう側で発生し、西(右)に向かって飛び出しています。
飛び出す様子から、フィラメント消失によるCMEではないかと思います。
地球への影響はありません。

CMEの動画を作るのは久しぶりです。
さかのぼってみると、今年の1月25日以来でした。
これは、CMEが発生していなかったということではなく、掲載していなかっただけですが、
掲載したくなるほどの目立ったCMEがなかった、ということは言えそうです。


太陽風は更に速度が下がって、280km/秒を切りつつあります。
磁場強度も2nTに弱まっています。
とても穏やかな太陽風です。

太陽風磁場のセクターの切り替わりはまだ起こっていません。
前周期よりも1日ほど遅れています。

磁気圏はたいへん静かです。
AE指数には、ごく小さな山が2つほど見えますが、活動らしい活動とは言えません。
シベリア磁場データも平坦なデータが続いています。


昨日詳しく書きましたが、
このまま今日から明日の前半までは穏やかな太陽風が続くでしょう。
そして、明日の後半から明後日にかけて、
小規模の太陽風の乱れがやって来ると思います。
発生源のコロナホールは、SOHO EIT284の写真で、太陽の西に向かって進行しています。

すでに高速の太陽風は地球方向に放出されていて、
今、こちらへ向かっているところです。
どの程度の風がやってくるでしょうか。


放射線帯の高エネルギー電子は、次第にレベルが下がって来ました。
明後日くらいに磁気圏が乱れると、大きく数を減らすでしょう。

太陽は無黒点です。
X線のグラフはとても静かです。




SOHO LASCO C3カメラによる、10月9日のCME(太陽ガスの放出現象)。太陽の向こう側で、西に向かって飛び出しています。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。