宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:55)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子がやや強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 9 --- ---
10/ 8 --- ---
10/ 7 --- ---

黒点 10/ 9 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:48 294 -0.8
-2 h 292 -0.5
-4 h 295 -2.2
-6 h 301 -0.8
-8 h 302 -0.0
-10 h 300 +0.8
-12 h 303 +1.0

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
09:30 -10 -/ -
-2 h -11 -/ -
-4 h -10 -/ -
-6 h -9 -/ -
-8 h -9 -/ -
-10 h -9 -/ -
-12 h -9 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 7x10^3
10/ 9 0.5 8x10^3
10/ 8 0.5 8x10^3
10/ 7 0.7 9x10^3
10/ 6 0.5 1x10^4
10/ 5 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/10/ 4 12:40 600km/秒弱の高速太陽風が来ています。オーロラも活動的になっています。
2007/10/ 5 12:06 太陽風の速度が下がり始め、高速風帯は終わりを迎えています。
2007/10/ 6 10:09 太陽風は通常の速度に戻りました。これから穏やかな日が続きます。
2007/10/ 7 12:41 太陽風は低速風に変わりつつあります。新しく黒点群が出現しました。
2007/10/ 8 10:57 太陽風は320km/秒と低速です。磁気圏も穏やかです。
最新のニュース

2007/10/ 9 09:55 更新
とても速度の遅い太陽風で、磁気圏はとても静穏です。太陽は無黒点に戻りました。

担当 篠原

宇宙天気情報BOXと、ニュースの左端の情報欄に、新たに黒点群のリストを加えました。
NOAA/SWPCが発表しているデータを用いています。

各黒点群の番号、黒点数とともに、
磁場構造のタイプ(活動度の目安になります)、
過去3日間に起こした最大のフレアの規模を掲載します。

今は黒点が少なくてさみしいリストですが、
来年、再来年と太陽活動が活発になるにつれ、にぎやかなリストとなるでしょう。
どうぞ楽しみにお待ちください。

情報は、毎朝10時頃に更新されます。


太陽風は、速度が290km/秒まで下がり、かなり低速の状態です。
磁場強度は4nTで、ほぼ普通の状態です。

ACEの最新のところで、磁場が乱れていますが、
これは、セクター境界が近づいているためかもしれません。
27日周期の図を見て下さい。
前周期の今日にあたる9月12日に、地球はセクターをまたいでいます。
この境界の前後では、太陽風はほとんど乱れていません。


太陽風の速度がかなり遅いので、磁気圏はとても穏やかです。
AE指数はぴったりと0にくっついていて、
シベリアの磁場データもほとんど変化がありません。

この静かな状態は明日も続くでしょう。


問題はその後の太陽風です。
SOHO EIT284で、27日前の太陽と比較してみましょう。
太陽の中心やや南にコロナホールが見えています。
前周期(右)と今回(左)を比較すると、
色はやや淡くなっていますが、東西方向により広がっているようです。

広がりが出ているということから、
今回は前よりももう少し太陽風に変化が見られるのかもしれません。
到来のタイミングは前回とほとんど一致しそうですので、
11日に磁場の乱れが始まり、12日に入った頃に速度が上がり始めるでしょう。
前回は最高速度が450km/秒と、たいした変化ではありませんでしたが、
今回はもう少し上がるのかもしれません。

大きな乱れになることはありませんが、どういう太陽風が来るのか注目してください。


放射線帯の高エネルギー電子は、やや高めで安定しています。
こちらは11-12日の乱れが来るまでは、減少はゆっくりです。

太陽は黒点が消えてしまいました。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

10/ 8 13:06 UT

9/11 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。