宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/10/ 6 10:09 更新 太陽風は通常の速度に戻りました。これから穏やかな日が続きます。 担当 篠原 太陽風はどんどん速度が下がって、420km/秒と通常の速度に戻りました。 磁場強度も3nT前後で弱まったままです。 極域では、小規模のオーロラ活動が続いていました。 AE指数では300nTくらいの変化が、比較的長い時間続いています。 ただ、活動自体は日を追う毎に小さくなっていて、 シベリアの磁場データを見るとその様子がよく分かります。 現在の太陽風はすっかり落ち着いたので、 今後のオーロラ活動は一段と静かになるでしょう。 そして、これから10日間くらいにわたって、穏やかな宇宙天気が続きそうです。 27日周期の図の、前周期の太陽風速度(緑色線)を見てください。 9月9日から右端の9月17日まで、ずっと速度の遅い状態が続いています。 9月15日に小さな山が見えますが、低速風から普段の速度に戻った様な変化で、 たいした乱れではありません。 低速風はこのあと、9月20日まで続くのです。 これを今周期に当てはめると、今日から約10日間、 10月17日くらいまで穏やかな太陽風が続きそうです。 9月15日の乱れに対応する小規模の乱れは、10月12日くらいにやって来そうです。 SOHO EIT284の太陽コロナ写真の南東(左下)に、 ぼんやりして分かりにくいですが、コロナホールが見えています。 これが、その太陽風の乱れの発生源です。 位置や規模は前周期とだいたい同じで、 吹き出して来る太陽風も同じくらいになりそうです。 来週の後半まで、のんびりと待っていてください。 放射線帯の高エネルギー電子は、 青線のGOES11が10,000のレベルを超えていて、やや高めの状態です。 太陽風が落ち着いたので、これからはゆっくりと減少して行きます。 2〜3日くらいかけて10,000のレベルを割ることになるでしょう。 太陽は無黒点で、たいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|