宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/30 09:14 600km/秒台のかなり高速の太陽風が続いています。オーロラも活発です。
2007/10/ 1 12:19 太陽風の速度が下がり始め、高速風は後半を迎えています。オーロラ活動も穏やかになって来ました。
2007/10/ 2 10:23 太陽風の速度は下がり、穏やかになってきました。放射線帯高エネルギー電子が大きく増加しています。
2007/10/ 3 09:51 放射線帯が高いレベルを保っています。これから、太陽風の乱れがやって来そうです。
2007/10/ 4 12:40 600km/秒弱の高速太陽風が来ています。オーロラも活動的になっています。
最新のニュース

2007/10/ 5 12:06 更新
太陽風の速度が下がり始め、高速風帯は終わりを迎えています。

担当 篠原

ース以降、太陽風の速度はゆっくりと下がり、
現在は、500km/秒と普通の高速風くらいになっています。
磁場強度も3nTと弱まったままで、高速風は終盤を迎えています。
このまま速度は下がり続け、地球は明日には高速風領域を抜け出しているでしょう。


速度が高かったことと、-2nT程度と強度は弱かったものの磁場が南を向いていた影響で、
中小規模のオーロラ活動が発生していました。
AE指数では、最初に700nT、中ほどで400nTの変化が見えています。
次第に規模が下がっているのも興味深い変化です。

このように、AEの図の後半で変化がなくなっているのは、
太陽風磁場が北寄りに変わってしまったためです。
これはオーロラ発生器のスイッチが切れてしまったようなもので、
こうなると、速度が高くてもオーロラは弱くなってしまいます。


今日いっぱいは、速度がやや高めの状態にありますので、
小規模のオーロラ活動が見られそうです。
明日以降は、太陽風が穏やかになるので、磁気圏も静穏になります。


放射線帯高エネルギー電子は、ややもどして、10,000のラインを再び超えています。
これ以上の増加はないでしょう。
これから、ゆっくりと低下していきます。

太陽は黒点は見られません。
とても静かな状態です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。