宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/10/ 2 10:23 更新 太陽風の速度は下がり、穏やかになってきました。放射線帯高エネルギー電子が大きく増加しています。 担当 篠原 1週間ほど前のことになりますが、 SOHOのLASCO C3カメラで、小さな彗星が太陽に接近して行く様子が見えました。 宇宙天気ではありませんが、その様子を紹介します。 太陽の近くでやっと明るくなる小型彗星の姿は、SOHOのコロナグラフならではです。 太陽風の速度は引き続き低下して、現在450km/秒になりました。 地球は高速風領域を抜け出し、穏やかな太陽風の領域に入っています。 磁場強度は3-4nTとやや弱めで、こちらも穏やかです。 ただ、昨日までは太陽風も500km/秒台を保っていましたので、 小規模のオーロラ活動が見られました。 シベリアの磁場データでは、PBKとTIKで変動が見えています。 NOKが静かなのは、オーロラが発生した時の観測点の地方時の関係です。 このまま、今日一日は太陽風も穏やかなままでしょう。 しかし、明日くらいに、短期間の太陽風の乱れがやって来るかもしれません。 27日周期の図で、9月6-7日に見えている速度の山です。 発生源のコロナホールは、SOHO EIT284の太陽の右寄りに見えています。 大きな乱れになることはありませんが、一時的にオーロラが活発化するかもしれません。 そして、その乱れの通過後は、10日くらいにわたって、 とても穏やかな日が続くと思われます。 放射線帯の高エネルギー電子は、更に増加して、かなり高いレベルに達しています。 GOES11、12の両衛星で、10,000を大きく超えています。 衛星の運用では支障が発生しやすくなっています。 しばらくのあいだ注意が必要でしょう。 971黒点群は、掲載の写真ではほとんど見えなくなっています。 規模はかなり小さくなっているようです。 フレア活動はたいへん静かです。 SOHO衛星LASCO C3カメラが観測した、太陽に接近する小さな彗星。世界時9月26日15時〜27日22時。 (c) ESA & NASA, 宇宙天気ニュース SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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