宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
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Dst (京都大学)
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Alaskaカメラ (SALMON)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/23 10:39 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。しかし、磁気圏活動は小規模です。
2007/ 9/24 10:22 650km/秒のかなり高速の太陽風が続いています。オーロラも活発でした。
2007/ 9/25 12:39 高速太陽風は速度が下がり始めました。そして、次のコロナホールが来ています。
2007/ 9/26 10:08 高速太陽風は終盤を迎えています(500km/秒)。
2007/ 9/27 10:05 太陽風は通常の速度に戻りました。明日くらいから高速の太陽風がやって来るでしょう。
最新のニュース

2007/ 9/28 08:45 更新
高速太陽風がやって来ました。速度は550km/秒に達し、オーロラも活動的です。

担当 篠原

いよいよ高速の太陽風が地球へやって来ました。
昨夜、27日20時(世界時27日11時)から太陽風に変化が始まりました。
小幅ですが、磁場強度、粒子密度、速度それぞれに不連続な増加が発生し、
その後、太陽風が乱れ始めています。
磁場強度は10nTを超える規模に強まり、
速度も上がり始めて、現在550km/秒に達しています。

太陽風が乱れるとともに、太陽風磁場の南北成分も
大きく南北に振れる様になりました。
そのため、オーロラが活発化して、AE指数で1000nT規模の大きな活動が発生しています。
その変化は、シベリアの磁場データでも見ることができます。


引き続き、太陽風は速度が高まって行くのではないかと思われます。
前周期は650km/秒まで達しています。
磁場強度は5nTに下がりましたが、まだ落ち着くには早すぎます。
再び強まるなどして、しばらくは乱れるのではないでしょうか。

この太陽風の影響で、オーロラ活動もしばらく活発に続くと思われます。
これから日曜日にかけて、注目するとよいでしょう。
アラスカのライブカメラをお楽しみください。


放射線帯の高エネルギー電子は、太陽風の乱れで大きく下がっています。
高速風が続くとやがて増加に転じますので、今後の変化に注意してください。

太陽は無黒点で、静穏です。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。