宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/18 10:14 低速の太陽風が続いています。セクターの切り替わりが見られている様です。
2007/ 9/19 10:08 太陽風の速度は遅く(330km/秒)、磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に見えています。
2007/ 9/20 10:00 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。磁場強度が強まる傾向が見られます。
2007/ 9/21 10:05 高速の太陽風がやってきました。これから更に速度が上昇し、磁気圏も活動的になるでしょう。
2007/ 9/22 08:07 速度が550km/秒を超えて、本格的な高速太陽風がやって来ました。
最新のニュース

2007/ 9/23 10:39 更新
600km/秒台の高速の太陽風が続いています。しかし、磁気圏活動は小規模です。

担当 篠原

太陽風は一段と速度が上昇し、600-650km/秒とかなり高速で推移しています。
一方、磁場強度(ACEの白線)は5nTに下がって来ました。
このため、高速風は最高速の領域に達したと考えられます。

太陽風磁場の南北成分(赤線)は、南北に振動していますが、
どちらかというと北寄り(プラス)で、
南側(マイナス)に振れる期間は短めのようです。
このため、オーロラ活動は活発化していますが、規模は小さめです。
AE指数で500nT弱の小規模の活動が、連続的に発生しています。
シベリア磁場データも、一昨日に続いて、
昨日はやや小さめの変化が記録されています。


今日から明日にかけて、太陽風は安定して高速状態を保つでしょう。
その間は、現状程度の磁気圏活動が見られると思います。

そして、太陽風速度はゆっくりと低下を始めます。
やがて、磁場強度が3nTくらいまで弱まっていくでしょう。
そうなると、太陽風速度の本格的な低下が始まります。

高速風は一旦終わって、また次の山がやってきます。
SOHO EIT284を見てください。
太陽の東南(左下)に次のコロナホールが来ています。

こちらは、前周期とほぼ同じ位置に見えています。
27日周期の図で、前回、9月1日に始まった高速風の回帰です。
今回は9月28日くらいにやってくることになりそうです。


放射線帯の高エネルギー電子は、いくらか増加していますが、
今のところ、たいへん低いレベルにとどまっています。
高速風は続いていますので、もうしばらく様子を見る必要があります。
しかし、今回は大きな増加にはならないのではないでしょうか。

太陽はまだ無黒点のままです。
たいへん穏やかな状態が続いてます。
太陽写真に、969、970の群番号が書かれていますが、これは間違いです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。