宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/21 10:05 高速の太陽風がやってきました。これから更に速度が上昇し、磁気圏も活動的になるでしょう。
2007/ 9/22 08:07 速度が550km/秒を超えて、本格的な高速太陽風がやって来ました。
2007/ 9/23 10:39 600km/秒台の高速の太陽風が続いています。しかし、磁気圏活動は小規模です。
2007/ 9/24 10:22 650km/秒のかなり高速の太陽風が続いています。オーロラも活発でした。
2007/ 9/25 12:39 高速太陽風は速度が下がり始めました。そして、次のコロナホールが来ています。
最新のニュース

2007/ 9/26 10:08 更新
高速太陽風は終盤を迎えています(500km/秒)。

担当 篠原

高速太陽風は終盤を迎えています。
太陽風の速度はゆっくりと低下を続け、500km/秒を割りました。
磁場強度も3nT弱くらいに弱まっていて、太陽風は次第に穏やかになっています。

磁気圏のオーロラ活動もだいぶ静かになっています。
シベリア磁場データでは、変化がひとつ見えていますが、
昨日の目立った変動はこれひとつで、AE指数でも小規模の変化でした。


これから太陽風の速度は更に下がり、
明日には、静穏レベルへ戻っているでしょう。
磁気圏も一旦穏やかになります。

その一方、コロナホールが太陽の中心を通過しつつあります。
現在、このコロナの穴から、
速度の高い太陽風が地球へ向かって放出されているところです。
到来には3日ほどかかります。

高速風の先頭が地球にやってくるのは、
明後日、28日くらいだろうと予想しています。
前周期では、最高速度は650km/秒に達し、高速風は4日ほど続きました。


放射線帯高エネルギー電子の増加は止まっています。
警戒レベルをやや下回るところで落ち着いています。
今回の増加はここまででしょう。

太陽は無黒点で、フレア活動はたいへん穏やかです。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。