宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/14 13:44 太陽風は、300km/秒以下のたいへん遅い状態が続いています。
2007/ 9/15 09:51 太陽風に変化が見られています。今のところ、速度は400km/秒に上がった程度です。
2007/ 9/16 11:04 太陽風の速度は下がり(370km/秒)、たいへん穏やかな状態です。
2007/ 9/17 10:29 太陽風は低速で、磁気圏も穏やかです。コロナホールが太陽の中心に近づいています。
2007/ 9/18 10:14 低速の太陽風が続いています。セクターの切り替わりが見られている様です。
最新のニュース

2007/ 9/19 10:08 更新
太陽風の速度は遅く(330km/秒)、磁気圏は穏やかです。コロナホールが太陽の中心に見えています。

担当 篠原

SOHO EIT284の、最新の写真と、
27日前(同じ面を地球に向けていた時)の写真を比較します。
どちらも太陽の中心にコロナホールが見えています(周囲より暗く見えている領域)。
しかし、その大きさがずいぶん違っています。

27日前(8月22日)の右の写真では、コロナホールは小さく、色もやや淡かったのですが、
左の最新の写真では、東西南北両方に大きく広がり、より濃く見えています。
従って、今回は高速太陽風の規模が大きくなっている可能性があります。

前周期は、8月27日から3日間ほど高速風が続きました。
今回は、高速の状態がより長く続くのではないでしょうか。
また、先頭(右端)がやや伸びているように見えるので、
高速風の開始も早まる可能性があります。
明後日、21日くらいから注意が必要でしょう。


現在の太陽風は、速度330km/秒、磁場強度3nTと、低速でとても穏やかです。
磁気圏のオーロラ活動もとても静かで、シベリア磁場データには変化が全く見られません。
昨日書いたように、セクターの乱れが起こっていたため、
AE指数で200nTくらいの、小さなオーロラ活動は発生していた様です。

そのセクターですが、昨日のニュースの前後にばたついていましたが、
現在は「T」で落ち着いています。
もうしばらく見る必要がありますが、
「A」の期間は一段と短くなっているのかもしれません。


太陽は黒点もなく、とても穏やかです。
SOHO EIT284の写真では、東側から黒点が上がって来る気配も見られません。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

9/18 19:06 UT

8/22 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。