宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/18 10:14 更新 低速の太陽風が続いています。セクターの切り替わりが見られている様です。 担当 篠原 太陽風の磁場がざわついています。 磁場強度は4nTくらいで、普通のレベルですが、 南北成分が、プラス(北)とマイナス(南)に大きく振れています。 セクターが「T」なのか、「A」なのか、不安定になっているようです。 27日周期の図のセクターのグラフを見てください。 9月17日の終わりで、「T」から「A」に切り替わりつつあります。 以前は、この期間は「A」が続いていたのです。 それが次第に短くなり、前周期ではほとんどなくなってしまったという状況でした。 その名残りとして、磁場がばたついているのでしょう。 今周期は、「A」の期間が更に見えなくなるのか、逆に、戻ってくるのか、 その変化にも注目してみてください。 [参考] 「T」というのは、太陽風磁場の大まかな方向が「地球から太陽を向いている」という意味です。 「A」は逆に、「太陽から地球方向」となります。 太陽の大まかな磁場構造と関係した変化です。 この周期性が変わるということは、太陽の磁場分布も変化しているということになります。 太陽風は、速度としては350km/秒の低速風です。 磁場が少しばたついているので、小規模のオーロラ活動が見られるかもしれません。 ここまでは、非常に静穏でした。 SOHO EITR284で、コロナホールが見えています。 昨日のSTEREOの写真とほぼ同じ位置に見えています。 このことから、STEREOの写真が1日ほど進んで見えるということが確認できます。 やや淡いですが、コロナホールの先端が太陽の中心に達している様です。 すると、3日後の21日くらいから太陽風の乱れが始まるかもしれません。 コロナホールの様子から、本格的な上昇はその1-2日後になるように思います。 太陽は無黒点です。 フレア活動はたいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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