宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/16 11:04 更新 太陽風の速度は下がり(370km/秒)、たいへん穏やかな状態です。 担当 篠原 昨日のニュースの後、15日12時(世界時15日3時)頃に、 太陽風の速度は440km/秒まで上がりました。 しかし、そこが最高速度だったようです。 その後、磁場強度が10nTから5nTに下がり、速度もゆっくりと400km/秒に戻りました。 更に、今日にかけてゆっくりと速度の低下が続き、 現在は370km/秒の低速風になっています。 27日の図を見てください。 今回の太陽風の乱れは、規模、期間ともにかなり小さなものでした。 コロナホールはそれなりに見えていたのですが、 緯度が南に低かったなどの要因があったのでしょう。 磁気圏のオーロラ活動はほとんど見られず、穏やかな状態が続いています。 シベリアの図は、3日間を通してきれいに平らです。 これから、今日を含めて6日間くらい穏やかな太陽風が続きそうです。 今日はSTEREOの太陽コロナ写真を掲載しています。 これを見ると、太陽の東側(左側)にコロナホールが見えています。 姿はまだはっきりしませんが、東西方向に広がって見えます。 この写真の位置から考えると、もう3日ほどで太陽の中心に達し、 その3日後くらいに高速風が地球へやって来るという計算ができます。 ただし、STEREO Behindの場合、SOHOよりも1日ほど未来の太陽を見ていますので、 それを加えると、7日後の9月23日くらいから太陽風の乱れが始まるのではないでしょうか。 27日周期の図で、前周期の8月27日の高速風の回帰に相当します。 しばらく先のことになりますが、コロナホールの西進を眺めながら、 次の乱れを待ちましょう。 太陽は依然無黒点のままです。 STEREOの写真でも明るい領域は全く見えません。 STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。15日6時(世界時15日21時) (c) NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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