宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/11 10:21 太陽風は低速で、宇宙天気は穏やかです。黒点の長期変化を紹介します。
2007/ 9/12 09:48 太陽風の速度がかなり下がっています(300km/秒)。磁気圏も穏やかです。
2007/ 9/13 10:27 太陽風がたいへん低速になっています(260km/秒)。明日以降、乱れがやって来そうです。
2007/ 9/14 13:44 太陽風は、300km/秒以下のたいへん遅い状態が続いています。
2007/ 9/15 09:51 太陽風に変化が見られています。今のところ、速度は400km/秒に上がった程度です。
最新のニュース

2007/ 9/16 11:04 更新
太陽風の速度は下がり(370km/秒)、たいへん穏やかな状態です。

担当 篠原

昨日のニュースの後、15日12時(世界時15日3時)頃に、
太陽風の速度は440km/秒まで上がりました。
しかし、そこが最高速度だったようです。
その後、磁場強度が10nTから5nTに下がり、速度もゆっくりと400km/秒に戻りました。

更に、今日にかけてゆっくりと速度の低下が続き、
現在は370km/秒の低速風になっています。

27日の図を見てください。
今回の太陽風の乱れは、規模、期間ともにかなり小さなものでした。
コロナホールはそれなりに見えていたのですが、
緯度が南に低かったなどの要因があったのでしょう。

磁気圏のオーロラ活動はほとんど見られず、穏やかな状態が続いています。
シベリアの図は、3日間を通してきれいに平らです。


これから、今日を含めて6日間くらい穏やかな太陽風が続きそうです。
今日はSTEREOの太陽コロナ写真を掲載しています。
これを見ると、太陽の東側(左側)にコロナホールが見えています。
姿はまだはっきりしませんが、東西方向に広がって見えます。

この写真の位置から考えると、もう3日ほどで太陽の中心に達し、
その3日後くらいに高速風が地球へやって来るという計算ができます。
ただし、STEREO Behindの場合、SOHOよりも1日ほど未来の太陽を見ていますので、
それを加えると、7日後の9月23日くらいから太陽風の乱れが始まるのではないでしょうか。
27日周期の図で、前周期の8月27日の高速風の回帰に相当します。

しばらく先のことになりますが、コロナホールの西進を眺めながら、
次の乱れを待ちましょう。


太陽は依然無黒点のままです。
STEREOの写真でも明るい領域は全く見えません。




STEREO衛星紫外線望遠鏡EUVI195の太陽写真。15日6時(世界時15日21時)
(c) NASA


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。