宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2007/ 9/15 09:51 更新 太陽風に変化が見られています。今のところ、速度は400km/秒に上がった程度です。 担当 篠原 ようやく太陽風のデータに変化が発生しました。 今日に入ったくらいから、 太陽風の磁場強度(15nTへ)と、粒子密度(10個/cm^3へ)が上昇し、 遅れて、今朝から速度も上昇しています。 ただし、300km/秒の低速風が400km/秒の通常の速度に戻った程度で、 今のところたいした乱れにはなっていません。 太陽風の磁場強度、粒子密度は現在も強まったままです。 従って、速度がもうしばらく上昇を続ける可能性があります。 その一方、発生源のコロナホールは、太陽の西へかなり通り過ぎています。 到来が遅かったことから考えると、太陽風の乱れの規模は小さいでしょう。 今のところ、磁気圏活動も静穏です。 速度があまり上がっていないこともありますが、 太陽風磁場の南北成分が、北寄りを保っているためです。 シベリアの磁場データは、全く平坦です。 今後、磁場が南寄りに切り替われば、 現在の速度でも中小規模のオーロラ活動は期待できるでしょう。 今日一日、太陽風の速度の変化に注目してください。 どの程度まで上がるでしょうか。 磁場強度が5nTくらいに下がってしまうと、そのあたりで速度の上昇は終わります。 速度が上がったとしても、明日くらいまでだと思います。 その後、静かな状態が戻って来ます。 太陽は無黒点で、とても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|