宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/ 6 10:19 太陽風の速度は下がり続けています(450km/秒)。オーロラが活発です。
2007/ 9/ 7 10:17 太陽風の速度が再上昇して、高速風になっています。オーロラも活動的です。
2007/ 9/ 8 10:45 太陽風の速度は低下しています(480km/秒)。高速太陽風は終わりに近づいています。
2007/ 9/ 9 11:40 太陽風は通常の速度に戻りました。太陽は無黒点です。
2007/ 9/10 09:58 太陽風の速度は更に下がり、320km/秒の低速風になっています。磁気圏は穏やかです。
最新のニュース

2007/ 9/11 10:21 更新
太陽風は低速で、宇宙天気は穏やかです。黒点の長期変化を紹介します。

担当 篠原

ある研究会の資料として黒点相対数の長期変化の図を作成しましたので、紹介します。
1枚めは11年周期3回分の長期変化の図。
2枚めは、2002年以降の黒点相対数が下がり続けている部分の拡大です。

太陽の黒点は約11年の周期で、増えたり、減ったりします。
その様子は、1枚めの図でよく分かります。
1日の黒点相対数で言うと、最盛期は300という様なレベルに達しますが、
現在は、30以下のとても小さな値です(0も珍しくありません)。

2003年以降、黒点相対数は減少を続けています。
2枚めの図を見ると、2002年の後半からぐんぐん下がっています。
昨年、2006年頃に底に達したかとも思ったのですが、
今年に入って、更に下のレベルに下がっています。
この底の部分がどこまで続くのか、現在、興味を持って観察が続けられているところです。

黒点が減ると、フレアなどの太陽活動は弱まり、宇宙天気は基本的に穏やかになります。
宇宙天気ニュースでも大きな話題が少なくなったのは、このためです。
今年のうちか、2008年に入ってかはまだ分かりませんが、
やがて太陽活動は次の周期に入り、黒点の数も増加に転じます。
その兆しは、太陽黒点が出現する緯度や、磁場のパターンなどで知ることができます。

これから半年、1年という長い目が必要ですが、
太陽と宇宙天気の変化をゆっくりと追いかけてください。


現在の宇宙天気はとても穏やかです。
太陽風の速度は330km/秒と低く、低速状態です。
磁場強度も3nTと弱まっています。
このため、磁気圏はとても穏やかです。
シベリア磁場データには、何の変化も見られません。

この穏やかな状態は、14日くらいまで続くと思います。

コロナホールがちょうど太陽の中心に達しています。
中心部に来ると、小さいながらも、濃くはっきりと姿を見せています。
太陽風は、速度としてはそれなりに高まるかもしれません。


太陽は無黒点のままです。
フレア活動はなく、とても穏やかです。




黒点相対数の長期変化。赤点は1日ごとの値。青線は3ヶ月平均値。極小へ達しつつあります。
(c) 宇宙天気ニュース (篠原)、黒点データはNOAAより


極小へ向かって黒点相対数が減少を続けている様子。赤点は1日ごとの値。青線は3ヶ月平均値。
(c) 宇宙天気ニュース (篠原)、黒点データはNOAAより


SOHO衛星EIT195カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。