宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2007/ 9/10 09:58 更新 太陽風の速度は更に下がり、320km/秒の低速風になっています。磁気圏は穏やかです。 担当 篠原 太陽風は引き続き速度を低下させ、330km/秒の低速風になっています。 磁場強度も2-4nTと弱まっていて、たいへん穏やかな太陽風です。 このため、磁気圏活動もとても静かです。 シベリアの磁場データは、3つの観測点とも完全に平らになっています。 この穏やかな状態は、14日くらいまで続くと思われます。 SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見てください。 左が最新、右が27日前の写真です。 太陽の南側にコロナホールの暗い影が見えていますが、形がずいぶん変わっています。 27日前の写真では、横に広がったコロナホールが、 そろそろ地球への影響開始位置(西側へ半分ほど移動した場所)に達するところです。 27日周期の図で見ると、8月15日から始まる小規模の乱れがこれによるものです。 一方、SOHOの最新の写真では、コロナホールは右側半分が消え、 左側の小さな部分だけが残っています。 このため、太陽風の乱れの到来は3-4日ほど遅くなりそうです。 乱れの期間も短いものとなるでしょう。 ただし、最高速度は前回よりも高まるかもしれません。 放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルよりも下で安定しています。 太陽のフレア活動もとても静かです。 黒点はありません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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