宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2007/ 9/ 5 10:21 やや速度が下がりましたが(550km/秒)、高速の太陽風が続いています。
2007/ 9/ 6 10:19 太陽風の速度は下がり続けています(450km/秒)。オーロラが活発です。
2007/ 9/ 7 10:17 太陽風の速度が再上昇して、高速風になっています。オーロラも活動的です。
2007/ 9/ 8 10:45 太陽風の速度は低下しています(480km/秒)。高速太陽風は終わりに近づいています。
2007/ 9/ 9 11:40 太陽風は通常の速度に戻りました。太陽は無黒点です。
最新のニュース

2007/ 9/10 09:58 更新
太陽風の速度は更に下がり、320km/秒の低速風になっています。磁気圏は穏やかです。

担当 篠原

太陽風は引き続き速度を低下させ、330km/秒の低速風になっています。
磁場強度も2-4nTと弱まっていて、たいへん穏やかな太陽風です。

このため、磁気圏活動もとても静かです。
シベリアの磁場データは、3つの観測点とも完全に平らになっています。


この穏やかな状態は、14日くらいまで続くと思われます。
SOHO EIT284の太陽コロナ写真を見てください。
左が最新、右が27日前の写真です。
太陽の南側にコロナホールの暗い影が見えていますが、形がずいぶん変わっています。

27日前の写真では、横に広がったコロナホールが、
そろそろ地球への影響開始位置(西側へ半分ほど移動した場所)に達するところです。
27日周期の図で見ると、8月15日から始まる小規模の乱れがこれによるものです。

一方、SOHOの最新の写真では、コロナホールは右側半分が消え、
左側の小さな部分だけが残っています。
このため、太陽風の乱れの到来は3-4日ほど遅くなりそうです。
乱れの期間も短いものとなるでしょう。
ただし、最高速度は前回よりも高まるかもしれません。


放射線帯の高エネルギー電子は、警戒レベルよりも下で安定しています。

太陽のフレア活動もとても静かです。
黒点はありません。




SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

9/ 9 13:06 UT

8/13 13:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。